Appleが「iPhone OS 2.2」をリリースした2日後、iPhoneハッカーチームiPhone Dev Teamが同ファームウェアのjailbreak(脱獄)コードをリリースした。
iPhone Dev Teamは11月21日、自分たちのブログでWindowsとMac OS X向けの「QuickPwn for 2.2」と、Mac OS X用の「PwnageTool for 2.2」を発表した。ブログにはiPhone OS 2.2を搭載したiPhone 3Gでサードパーティのアプリケーションをインストールする方法の説明も記載している。
ブログにはこのほか、電話機とネットワーク間の接続をコントロールするベースバンドチップに関する警告もある。
「自宅のPCに接続しているケーブルモデムのような周辺機器と考えればよい。このような周辺機器は、たまにアップデートする必要がある。ソフトウェアアップデートがリリースされ、iTunesで通知されると、ときにベースバンドがアップデートされ、バグを修正したり新しい機能が追加される。iPhone 3G向けの2.2へのアップデートには、このベースバンドアップデートが含まれており、iTunesで普通にアップデーターを実行すればベースバンドが再プログラムされ、アップデートされることになる。これは、ユーザーの目的によっては、悪いニュースでもある」
iPhone Dev Teamは今後も、iPhone 3Gのロック解除のための作業を進める。だが、このベースバンド技術があるために、iPhoneのクラッキングは簡単ではないことがわかった。SIMカードに手を加えれば他のキャリアでiPhone 3Gを利用することができるが、iPhone Dev Teamが達成しようとしていることは、ソフトウェアベースのロック解除で、ユーザーはこれをダウンロードしてインストールすればロック解除できるというものだ。
この記事は海外CNET Networks発のニュースをシーネットネットワークスジャパン編集部が日本向けに編集したものです。海外CNET Networksの記事へ