Microsoftは「Windows Mobile」アプリケーションについて、マイナーアップデートであっても、申請に99ドルを課金するとしていた方針を撤回した。
Microsoftは先週、2009年中に登場するとされているアプリケーションストア「Windows Marketplace for Mobile」に関して、アプリケーションのリリースから7日以内に出された場合を除き、アップデート公開の申請については、開発者に99ドルを課金すると述べていた。しかし、同社はこの方針を撤回することを決定した。多くの競争相手が存在するなかで、どこに力を注ぐのかを決断する時期にきているモバイル向け開発者の間で、アップデート課金はあまり評判がよくないとみられていた。
Microsoft関係者は、バージョンアップも含め、ストアに登録されているアプリケーションのあらゆるアップデートが無料で受理されることを認めた。この方針は、小さなバグ修正だけではなく、新機能を追加した第2世代の公開にも適用される。
Windows Marketplace for Mobileのアプリケーション登録について、Microsoftが開発者に99ドルの年間料金を求め、さらに申請するアプリケーションごとに99ドルを追加課金する方針は変わっていない。ただ2009年中については、年間料金の99ドルを支払うだけで、最大5本のアプリを無料登録できる。
アップデートへの課金が実施されていたら、バグを見つけるたびに99ドルの支出を迫られるのかと開発者からそっぽを向かれたり、アップデート料金の支払いを嫌って、バグだらけのアプリケーションが一定期間大量に放置されたりするような事態を招きかねなかった。
Windows Marketplace for Mobileは「Windows Mobile 6.5」のリリースとともに、2009年中に立ち上げられる予定だ。
この記事は海外CNET Networks発のニュースをシーネットネットワークスジャパン編集部が日本向けに編集したものです。海外CNET Networksの記事へ