「Windows Marketplace for Mobile」、アップデートへの課金方針を撤回

文:Tom Krazit(CNET News.com) 翻訳校正:緒方亮、小林理子

2009-03-31 11:27

 Microsoftは「Windows Mobile」アプリケーションについて、マイナーアップデートであっても、申請に99ドルを課金するとしていた方針を撤回した。

 Microsoftは先週、2009年中に登場するとされているアプリケーションストア「Windows Marketplace for Mobile」に関して、アプリケーションのリリースから7日以内に出された場合を除き、アップデート公開の申請については、開発者に99ドルを課金すると述べていた。しかし、同社はこの方針を撤回することを決定した。多くの競争相手が存在するなかで、どこに力を注ぐのかを決断する時期にきているモバイル向け開発者の間で、アップデート課金はあまり評判がよくないとみられていた。

 Microsoft関係者は、バージョンアップも含め、ストアに登録されているアプリケーションのあらゆるアップデートが無料で受理されることを認めた。この方針は、小さなバグ修正だけではなく、新機能を追加した第2世代の公開にも適用される。

 Windows Marketplace for Mobileのアプリケーション登録について、Microsoftが開発者に99ドルの年間料金を求め、さらに申請するアプリケーションごとに99ドルを追加課金する方針は変わっていない。ただ2009年中については、年間料金の99ドルを支払うだけで、最大5本のアプリを無料登録できる。

 アップデートへの課金が実施されていたら、バグを見つけるたびに99ドルの支出を迫られるのかと開発者からそっぽを向かれたり、アップデート料金の支払いを嫌って、バグだらけのアプリケーションが一定期間大量に放置されたりするような事態を招きかねなかった。

 Windows Marketplace for Mobileは「Windows Mobile 6.5」のリリースとともに、2009年中に立ち上げられる予定だ。

この記事は海外CNET Networks発のニュースをシーネットネットワークスジャパン編集部が日本向けに編集したものです。海外CNET Networksの記事へ

ZDNET Japan 記事を毎朝メールでまとめ読み(登録無料)

ホワイトペーパー

新着

ランキング

  1. ビジネスアプリケーション

    改めて知っておきたい、生成AI活用が期待される業務と3つのリスク

  2. ビジネスアプリケーション

    ITR調査結果から導くDX浸透・定着化-“9割の国内企業がDX推進中も成果が出ているのはごく一部”

  3. ビジネスアプリケーション

    Google が推奨する生成 AI のスタートアップガイド、 AI を活用して市場投入への時間を短縮

  4. クラウドコンピューティング

    生成 AI リスクにも対応、調査から考察する Web ブラウザを主体としたゼロトラストセキュリティ

  5. セキュリティ

    初心者にも優しく解説!ゼロトラストネットワークアクセスのメリットと効果的な導入法

ZDNET Japan クイックポール

所属する組織のデータ活用状況はどの段階にありますか?

NEWSLETTERS

エンタープライズコンピューティングの最前線を配信

ZDNET Japanは、CIOとITマネージャーを対象に、ビジネス課題の解決とITを活用した新たな価値創造を支援します。
ITビジネス全般については、CNET Japanをご覧ください。

このサイトでは、利用状況の把握や広告配信などのために、Cookieなどを使用してアクセスデータを取得・利用しています。 これ以降ページを遷移した場合、Cookieなどの設定や使用に同意したことになります。
Cookieなどの設定や使用の詳細、オプトアウトについては詳細をご覧ください。
[ 閉じる ]