Googleは、同社のソフトウェアがやろうとしていることをもっとよく見えるかたちにする取り組みとして、Windows向け「Google Update」(プロジェクトコード名「Omaha」)のソースコードを公開した。Google Updateは、「Chrome」ブラウザや「Google Earth」といった同社プログラムの新バージョンを、自動でインストールできるようにするものだ。
米国時間4月10日の同社公式ブログの投稿のなかで、GoogleソフトウェアエンジニアリングチームのMyles Jordan氏とプロダクトマネジメントチームのMichael Smith氏は「このプログラムが実行されていることに気づいて不安を覚えるユーザーもいるかもしれない。Googleでは、ユーザーを失望させるつもりはない。われわれはこういった懸念に懸命に取り組んおり、Omahaのソースコード公開は、Google Updateの狙いを全面的に透明化しようというものだ」と述べている。
Googleは、ソフトウェアの自動アップデートにより、セキュリティ上の脆弱性を迅速に修復できると考えている。Google Updateは、新バージョンのダウンロードとインストールをバックグラウンドで自動的に行い、次のプログラム起動時にはいつでも実行できるようにするツールだ。
ソースコードの公開は、ソフトウェアが実際に何をやろうとしているのかという懸念の軽減につながるものだが、Googleはまた、同社以外でもOmahaを利用できるようにしたいと考えている。
「ソフトウェアを最新の状態に保つのは困難なことだ。そこで、自動アップデータの独自開発を考えている人や、すでに取りかかっている人には、今日公開するコードを役立ててもらえればと思う」とGoogleの2人は述べている。
GoogleはOmahaを利用したい人のための開発ガイドも同時に公開した。Omahaには同社が好んで採用するオープンソースソフトのライセンス「Apache License 2.0」が適用されている。
この記事は海外CNET Networks発のニュースをシーネットネットワークスジャパン編集部が日本向けに編集したものです。海外CNET Networksの記事へ