マイクロソフト、「Microsoft Visual Studio 2010」ベータ2日本語版の一般提供を開始

岩本有平(編集部)

2009-11-16 21:38

 マイクロソフトは11月13日、統合開発環境の次期製品となる「Microsoft Visual Studio 2010」ベータ2日本語版の一般提供を開始した。製品版については、2010年上期にも提供する予定だ。

 Visual Studio 2010では、統一モデリング言語(UML)ダイアグラムに対応したほか、アーキテクチャモデルと実装されたコードを比較、チェックする機能を追加した。また、Silverlightにも標準対応。加えてマルチモニタでの利用も可能になった。

 また、.NET Frameworkについては、バージョン2.0から4.0までの環境をサポート。先日発売されたばかりの新OS「Windows 7」やクラウドサービス「Windows Azure」にも対応するのに加え、マルチコア対応アプリケーションの開発に向けて、並列処理のパフォーマンス分析機能やスレッド単位でのデバッグ機能も実装した。

 テスト機能についても大幅な強化を実施している。デバッグ履歴を取得し、過去の状態にさかのぼり状況を確認できる「インテリジェントトレース」機能を備えたほか、Windows Presentation Foundation(WPF)ベースのデバッグツール「テストアンドラボマネージャー」を新たに提供する。このデバッグツールを利用すれば、テスト手順の自動作成のほか、スクリプトおよび動画でのテスト手順記録などが可能。バグの発見時には、スクリーンショットや動画をつけて開発チームに報告するといった機能も用意する。

 Visual Studio 2010では、ユーザーから「構成が複雑」という声もあった製品構成についても変更した。設計から開発、テスト、導入までのアプリケーションライフサイクルすべてに対応する最上位版「Visual Studio 2010 Ultimate」をはじめ、開発工程の機能を集約した「Visual Studio 2010 Premium」、基本機能を提供する「Visual Studio 2010 Professional」の3エディションをラインアップ。

 これに加えてテスト機能を単体で提供する「Visual Studio Test Elements 2010」、テスト環境を仮想環境として作成する「Visual Studio Team Lab Management 2010」、チームでの開発をサポートするサーバ製品「Visual Studio Team Foundation Server 2010」を用意する。

ZDNET Japan 記事を毎朝メールでまとめ読み(登録無料)

ZDNET Japan クイックポール

所属する組織のデータ活用状況はどの段階にありますか?

NEWSLETTERS

エンタープライズコンピューティングの最前線を配信

ZDNET Japanは、CIOとITマネージャーを対象に、ビジネス課題の解決とITを活用した新たな価値創造を支援します。
ITビジネス全般については、CNET Japanをご覧ください。

このサイトでは、利用状況の把握や広告配信などのために、Cookieなどを使用してアクセスデータを取得・利用しています。 これ以降ページを遷移した場合、Cookieなどの設定や使用に同意したことになります。
Cookieなどの設定や使用の詳細、オプトアウトについては詳細をご覧ください。
[ 閉じる ]