「Microsoft Office」のオンライン版である「Office Web Apps」が正式に公開されたのはわずか2カ月ほど前だが、早くもいくつかの新機能が加わることになった。
Microsoftは米国時間8月23日、ユーザーからの新機能を求める数々の要望に一部なりとも応える取り組みとして、Office Web Appsをアップデートし、「Word」「Excel」「PowerPoint」の機能を強化した。
Microsoftのブログ投稿によると、最も要望の多かった機能の1つは、Wordエディタから直接印刷する機能だったという。これまではWordビューアからしか印刷できなかった。今回のアップデートにより、「Word Web App」エディタの「File」(ファイル)メニューをクリックすると、「Print」(印刷)コマンドが表示され、ここからローカルあるいはネットワークプリンタにドキュメントを送れるようになった。
Excelにも便利な改良がいくつか施されており、グラフの挿入や細かい操作について新たな方法が加わった。「Insert」(挿入)タブをクリックすると、さまざまな種類のグラフを追加できるほか、「Excel 2010」で作業する場合と同じような方法で編集できる。また、パッケージ版のExcelで実装されているオートフィル機能が、オンライン版でも利用可能になった。この機能は、数字や日付などの項目を1つのセルに入力した後、それに続く値を一定の順序に従って隣接するセルに追加する機能だ。
最後に、Microsoftは「PowerPoint Web App」にクリップアートを導入した。「Insert」(挿入)メニューをクリックして「Clip Art」(クリップアート)を選択すると、20万点以上の画像が用意されたOffice.comのライブラリから、著作権フリーのアートワークを検索して追加できる。
Microsoftは、同社のFuture Social Experiences(FUSE)Labsの研究者たちが開発した「Facebook」用Officeアプリケーション「Docs」についても改良を加えた。
Docsでは、今回の一連の変更により、ユーザーが自身のドキュメントを整理して検索しやすくするために、キーワードによるタグ付けが可能になった。また、ファイル名、Facebookページ、またはタグに基づいて、公開設定されているドキュメントを検索することもできる。Docs本体にも、使いやすさの向上を目的として新たなルックアンドフィールが採用されている。MicrosoftのDocsブログによると、キーワードによるタグ付けと検索オプションは、いずれもDocsユーザーによるリクエストが多かった機能の筆頭だったという。
この記事は海外CBS Interactive発の記事を朝日インタラクティブが日本向けに編集したものです。