Appleは、米国時間10月20日にMac OS Xに組み込まれているJavaを更新する「Java for Mac OS X 10.6 Update 3」において、MacにおけるJavaのサポートを近い将来終了する可能性を示唆した。同アップデートは以下のように、これが最後になるかもしれないと警告している。
Appleがポーティングし、Mac OS Xとともに出荷したバージョンのJavaであるJava for Mac OS X 10.6 Update 3について、優先度が低下している。
Appleが開発したランタイムは今後、これまでと同じレベルを維持されることはなく、Mac OS Xの将来のバージョンからは削除される可能性がある。Mac OS X 10.6 Snow LeopardおよびMac OS X 10.5 Leopardとともに出荷したJavaランタイムについては、これらの製品の標準のサポートサイクルを通して、今後もサポートおよび維持を続行する予定である。
言い換えれば、Appleは、同社のコンピュータ上で今後、Javaを使用しないことを推奨しており、同社がJavaのサポートを終了する可能性があることを強く示唆している。
21日にオンライン上にリークした開発者向けの規則によると、近々提供されるMac App Storeでも同じことがいえるようだ。規則2.24には、「優先度の低い技術、またはオプションとしてインストールされている技術(Java、Rosettaなど)を使用するアプリケーションは承認されない」と記されている。
Macを企業以外のコンピューティング環境で利用する通常のユーザーにとって、Adobe Systemsとの論争とは異なり、これはそれほど大きな問題ではない。新しいApp StoreにおいてJavaアプリケーションに対する需要が非常に高くなるとは考えられず、他の手段によってインストールされたJavaを使用するアプリケーションについては、どうしてもJavaを使用しなければならないユーザーが、使用する前にJavaがインストールされていることを確認すればよいことになる。企業のIT担当者は、社内でMacをサポートするならば、いずれにしても独自にソフトウェアをインストールするだろう。しかし、消費者についてはおそらく、Javaが必要というユーザーは少ない。
今回の理由は、誰もが知っているとおり、Appleの最高経営責任者(CEO)であるSteve Jobs氏が、同社のデバイスにネイティブアプリケーションを使用することを好むからである。Javaは、Flashと同様に、本質的にクロスプラットフォームである。Jobs氏にとっては、それは、すべてのプラットフォームに共通する部分のみを対象に開発されていることを意味し、彼に言わせれば、最悪だということになる。
この記事は海外CBS Interactive発の記事を朝日インタラクティブが日本向けに編集したものです。