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OSS本流のベンチャーとして日本からアジアへ展開--ミラクル・リナックス

日本発のLinuxベンダーとして着実に成長しているミラクル・リナックス。日本からアジアへという課題を「Asianux」の開発、啓蒙という新たな枠組みの中で進めている。

宍戸周夫(テラメディア)  2007年2月19日 09時03分

日本に根ざしたディストリビューションを目指す

 市場には、Red Hat、Novell SUSEを筆頭に数多くのLinuxディストリビューションが存在する。そこでのミラクル・リナックスの存在意義は何か。

 それに対し、佐藤氏は「日本にカーネルのディベロッパー集団を抱えているということです」と明確に答える。OSSの世界はオープンであるといいながらも、現実的にはベンダーロックインが進んでいると指摘する人も多い。

 そこで、ベースはオープンソースでありながら、外字の問題などを含め、日本の要求をきちんと取り込めるディストリビューションは必要だ。さらにはキャリア系などを含め何かトラブルがあってもきちんと対応できる。すべてが米国ということでではなく、そうした基盤を日本として持っておくことはきわめて重要である。

 さらにミラクル・リナックスは、この日本を基盤にして韓国、中国などアジアとの連携を深めている。日本OSS推進フォーラムでも北東アジアという枠組みでOSS推進活動を進めているが、結果的にはこれと同様に、同社も開発とハードウェアおよびソフトウェアのサーティフィケーション(動作保証)を中心に連携を進めている。これは同社の重要な活動のひとつだ。

 「21世紀はアジアの時代と言われています。ITテクノロジにおいても同様なことが言えると思います。これまでの米国中心のITからOSSをベースとした新しいパラダイムシフトが始まろうとしているのです。日中韓が協業してアジア発のOSSテクノロジが世界をリードする、そんな夢物語が現実する日が必ず来るでしょう。そして中国のレッドフラッグ・ソフトウェア、韓国のハーンソフトの3社によるAsianuxプロジェクトがその中核的な役割を担うことができると考えています」(佐藤氏)

 その取り組みは、2007年に設立される「アジアナックス・コーポレーション」という枠組みの中でより具体性を持つことになるだろう。

ミラクル・リナックスの佐藤氏 ミラクル・リナックスの代表取締役社長である佐藤武氏。
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