住商情報システム(SCS)は5月30日、オープンソースソフト(OSS)の企業向けデータベース「MySQL Enterprise Server」に、同じくOSSの日本語全文検索エンジン「Senna(セナ)」を組み込んだ「MySQL+Sennaバイナリ」を6月1日より提供し、正式な技術サポートを開始すると発表した。
SCSによると、MySQLは格納した商品情報の詳細や電子メールの本文といった日本語のテキスト情報を抽出する機能がなく、アプリケーションに実装する際は性能劣化を伴う手法や、非効率な手法による開発を強いられていたという。
MySQL+Sennaバイナリでは、組み込み型の検索エンジンであるSennaを採用することで、MySQLの性能を損なわず高速の日本語全文検索を可能にしたとする。
同バイナリはSCSによるサポートに加え、MySQL社の認定を受けており、同社からも通常のMySQL Enterprise Serverと同等のサポートを受けられる。サポート対象のプラットフォームはLinux i686 glibc2.3 (IA-32)/x86_64 glibc2.3(Intel64/AMD64)。バイナリの提供も含め価格は15万6000円からとしている。