マイクロソフトとターボリナックスは10月23日、LinuxとWindowsサーバー間の相互運用性の向上などに関する包括的な協業契約を米国時間22日に締結したと発表した。
今回の提携では、主として「相互運用性の向上」「研究開発分野における連携」「知的財産の保証」「デスクトップ分野における協調の拡大」の4項目で協業を行う。
相互運用性の向上では、WindowsとLinuxの両方のシステムに1つの証明書でログインできるシングルサインオン・ソリューションを開発するほか、ターボリナックスによるWorkgroup Server Protocol Program(WSP)評価ライセンス契約の締結を行う。
研究開発分野における連携では、マイクロソフトが中国に保有する研究機関での両社のソフトウェア・テストおよび顧客やパートナー向けのソリューション展示を行う。また、マイクロソフト製品との相互運用性向上のためのソフトウェア/ハードウェア・ベンダーによるコミュニティ「インターオペラビリティ・ベンダーアライアンス(IVA)」に参加する。
知的財産の保証では、ターボリナックスが提供するサーバー製品の購入者に対し、マイクロソフトが持つ知的財産を保証する。
デスクトップ分野における協調の拡大では、Open XML-ODFファイルフォーマット変換ツール開発プロジェクトでの協力や、Windows Mediaコンテンツ再生ソフトのターボリナックス製品への収録に続き、インターネット検索サービスLive Searchをターボリナックス製品へ標準搭載する。
今回の提携は、シングルサインオンの連携ソリューションを両社の顧客に提供することが特徴となっている。WindowsとLinuxの両方のシステムに1つの証明書でログインできるシングルサインオン・ソリューションを開発することにより、システムの利用効率をアップし、ヘルプデスクにかかるコストや社内的なITコストを削減できるとしている。
なお、今回の契約により、ターボリナックスはアジアにおいて初めてマイクロソフトと包括的な協業を行うLinux/OSSプロバイダーとなる。