D. J. Bernstein氏は11月末、MTA「qmail」のパッケージ(qmail-1.03.tar.gz)をパブリックドメインにした。qmailのサイトで明らかにされたこれによってパッケージの変更、および変更したパッケージの配布が以前よりも容易になる。
従来、qmailは改変したバージョンをパッケージとして配布する場合に、一定の条件が設けられていた。機能を追加したり特定プラットフォーム向けに変更を加えたqmailをパッケージで配布したりする際、この条件をクリアする必要があった。パブリックドメイン化によりこの制約が無くなることになる。
今回の変更はパッケージの改変を推奨するものではない。配布されるqmailパッケージが、同じインタフェースを有しプラットフォーム互換性を実現しているのは意味のあることだからだ。
しかし、従来のライセンスで配布されていた場合と異なり、例えばqmailを特定のOS向けにパッケージングし配布する、といったことが容易になったのは確かだ。