Szulik氏は、Red Hatが新規株式公開(IPO)を果たした直後の1999年に、Bob Young氏からCEOを引き継いだものの、家族の健康上の問題を理由に退くことになると述べた。
Szulik氏は取材に応じ、「ここ9カ月間、家族の健康上の問題と向き合ってきた。365日間無休で110%のコミットメントを求められるこの仕事と、問題の両立はできない」と述べた。
今後もSzulik氏は取締役会長としては残ることになるが、今回の声明において、Szulik氏は、Whitehurst氏に関して「Red Hatの文化的な風土に合う適任の人物」であり、「Deltaでテクノロジに注力した世界的な組織を首尾よく率いた経験を持つ、非常に優秀なエグゼクティブ」であると絶賛した。
Szulik氏は電話会議の席上で、新CEOの選考プロセスで面接した他の候補者と比較して、Whitehurst氏が「ずば抜けて優れていた」と語っている。Whitehurst氏が、若いころにはプログラマーとしての経歴もあり、現在は自宅で4つのバージョンのLinuxを用いていることも明らかにされた。
さらに、Szulik氏は、もう少し保守的なタイプの技術エグゼクティブとも数名面接したものの、どの人物にも満足しなかったと述べている。Szulik氏は「多くの人物と面接したが、オープンソースソフトウェア開発全般やRed Hatの製品モデルへの理解に欠けていることが判明した」と語った。