ヤマハ製ルータなど2件の脆弱性情報を発表--IPAとJPCERT/CC

吉澤亨史

2008-01-28 20:28

 独立行政法人 情報処理推進機構(IPA)と有限責任中間法人 JPCERT コーディネーションセンター(JPCERT/CC)は1月28日、複数のヤマハ製ルータ製品ハル・ネットワークス製ショッピングカートソフトの脆弱性について発表した。

 脆弱性が発見されたヤマハ製ルータは、ファイアウォールルータ「SRT100」、ブロードバンドVoIPルータの「RT58i」、イーサアクセスVPNルータ「RTX1100」など。それらの製品のウェブ管理画面にクロスサイト・リクエスト・フォージェリ(CSRF)という脆弱性が確認された。

 この問題は、悪意あるページを閲覧した利用者が、ウェブ管理画面でパスワードなどの設定が変更されるなど意図しない操作をさせられてしまう可能性がある。この問題は、ファームウェアを最新版にアップデートするか、設定を変更することで解消できる。ただし、対象製品ごとに対策方法が異なるため、ユーザーはヤマハのウェブサイトを確認するよう呼びかけている。

 一方のハル・ネットワークスが提供する複数のショッピングカート用のソフトウェアには、クロスサイトスクリプティングの脆弱性が確認された。この問題が悪用されると、ユーザーのウェブブラウザ上で任意のスクリプトを実行される可能性がある。最新版にアップデートすることで脆弱性は解消されるが、複数のソフトウェアが存在するためハル・ネットワークスの情報を確認するよう呼びかけている。

ZDNET Japan 記事を毎朝メールでまとめ読み(登録無料)

ホワイトペーパー

新着

ランキング

  1. セキュリティ

    セキュリティ担当者に贈る、従業員のリテラシーが測れる「情報セキュリティ理解度チェックテスト」

  2. セキュリティ

    IoTデバイスや重要インフラを標的としたサイバー攻撃が増加、2023年下半期グローバル脅威レポート

  3. セキュリティ

    従業員のセキュリティ教育の成功に役立つ「従業員教育ToDoリスト」10ステップ

  4. セキュリティ

    サイバー攻撃の“大規模感染”、調査でみえた2024年の脅威動向と課題解決策

  5. セキュリティ

    クラウドネイティブ開発の要”API”--調査に見る「懸念されるリスク」と「セキュリティ対応策」

ZDNET Japan クイックポール

所属する組織のデータ活用状況はどの段階にありますか?

NEWSLETTERS

エンタープライズコンピューティングの最前線を配信

ZDNET Japanは、CIOとITマネージャーを対象に、ビジネス課題の解決とITを活用した新たな価値創造を支援します。
ITビジネス全般については、CNET Japanをご覧ください。

このサイトでは、利用状況の把握や広告配信などのために、Cookieなどを使用してアクセスデータを取得・利用しています。 これ以降ページを遷移した場合、Cookieなどの設定や使用に同意したことになります。
Cookieなどの設定や使用の詳細、オプトアウトについては詳細をご覧ください。
[ 閉じる ]