英国で侵入テストのための業界団体および職業団体として、The Council of Registered Ethical Security Testers(Crest)が設立された。
この業界団体は倫理的なハッカーのために設立されたもので、システムやアプリケーションの購入者に対し、それらの製品に対する検証が十分に行われていることを保証することを目指している。
ロンドンで開かれたInfosecurity Europeカンファレンスで、現地時間4月23日にCrestのお披露目が行われた。この団体の目的は、倫理的な侵入テストの標準化と、テスト実施者のプロフェッショナルな資格を提供することだ。
「侵入テストは情報セキュリティを保証する手段として広く受け入れられており、多くの企業で運用上そして技術的なリスク管理プログラムにおいて不可欠なものになっている」とCrestの議長であるPaul Docherty氏は述べた。「侵入テストは広く実施されているにもかかわらず、歴史的に商業的な標準の作成や慣行の合意は行われていなかった。われわれは、他の多くのプロバイダーと共同で、セキュリティテスト実施者に関与する企業に対し高い水準の標準を提供するためにCrestを設立した」(Docherty氏)
Crestの諮問機関には、保険グループであるAviva、Lloyds TSB、NHSの代表が含まれている。AvivaのDavid King氏は、この組織が「購買コミュニティが(購入しようとしている製品に対し)確信を持てるような業界標準を提供するだろう」と述べた。
メンバー企業はCrestの業界団体の一部として、Crestのメンバー企業に雇用されていない個人の属する職業団体を管理し、試験などを行う。
Crestはインフラ検証とウェブアプリケーション検証という2つの分野で検定試験を行う。テスト実施者はこれらの検定試験に対し、企業として申し込むことも(7000ポンド)、個人として「Crest準会員」に申し込む(1600ポンド)こともできる。
この記事は海外CNET Networks発のニュースをシーネットネットワークスジャパン編集部が日本向けに編集したものです。海外CNET Networksの記事へ