Googleは心理的臨界点を超えたのか?

飯田哲夫(電通国際情報サービス) 2008年12月24日 10時00分

 人間我侭なもので、何を買えば良いのか判らないときに、皆が持っているもの、スタンダードなものを買いたがる。しかし、あまりにも多くの人が持っていると、かえってそれを敬遠して、ちょっと変わったものを探し始める。そこの臨界点がどこにあるのか判らないが、これは多分に心理的な問題だろう。最近、Googleがその心理的臨界点を超えつつあるような感覚がある。

GoogleのMicrosoft化

 かつてMicrosoftはその臨界点を超え、多くの人がそのソフトウェアを使い続けているにも関わらず、その市場寡占に対する批判を受けた。そしてその唯一の対抗軸とも言えるGoogleが、Microsoft化しているという批判を受け始めたのである。Ad InnovatorがCNETの記事でこれを紹介している

 記事が取り上げたのは、Googleがお薦めソフトを一括ダウンロードさせるGoogle Packのデフォルト・ブラウザーをFirefoxからGoogle Chromeへ変更したという点。日本語版ではそうはなっていないが、英語版で見ると、Firefoxのデフォルト設定のチェックが外れ、Google Chromeにチェックが入っている。

 Googleが自分で開発したのだから、当然と言えば当然である。しかし、ブラウザーというのは、かつてMicrosoftがOSとバンドルしたことにより批判を浴びた鬼門である。Webへの入口という機能面の重要性のみならず、その評判に与える影響も看過できない。つまり、囲い込み戦略を連想させ、それに対する警戒感を惹起する可能性が高い。

「エンタープライズトレンドの読み方」 バックナンバー

ピックアップコンテンツPR

ZDNet JapanスペシャルPR

企画特集一覧へ

カテゴリーランキング
スペシャルPR
新着企業動向

企業動向一覧へ

ZDNet Japanは、情報システム部門の読者を対象に、ITを活用したビジネス課題の解決策を提供します。技術や製品の解説、ケーススタディ、ホワイトペーパーなどを通じて、情報システム部門の正しい意志決定を支援します。

ITビジネス全般については、CNET Japanをご覧ください。