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ビジネスインテリジェンス--技術というより「仕事のやり方」

ビジネスインテリジェンスを使うと、ビジネスから生み出されるデータを集め、十分な情報に基づいて決定を下すことができる。ビジネスインテリジェンスがどんなものか、活用例を中心に紹介する。

文:Will Sturgeon(Silicon.com)
翻訳校正:株式会社アークコミュニケーションズ、磯部達也  2007年5月25日 08時00分

 ビジネスインテリジェンスを使うと、ビジネスから生み出されるデータを集め、十分な情報に基づいて決定を下すことができる。ビジネスインテリジェンスがどんなものか、活用例を中心にQ&A形式で紹介する。

--「ビジネスインテリジェンス」だって?「ポリスインテリジェンス」や「ミリタリーインテリジェンス」(警察や軍の情報活動)みたいに、前後で印象が違う言葉を組み合わせて気を引こうとしているの?

 そりゃ皮肉いっぱいのたとえだね。でも、情報を集めて、十分な情報に基づいて重要な決定を下すという基本の原理は、確かに同じなんだ。

--例えばどんな情報?

 そうだね、ほとんど何でも対象になる。ビジネスから生み出されて、何がうまくいっているか、何がうまくいっていないか、そしてもっと重要な、何を改善できるかについて戦略的な洞察が可能になるようなデータなら何でもいいんだ。これが役立つと証明されつつある分野が小売業界なんだ。

--その理由は?

 簡単な例から始めよう。たとえば小さなお店を持っていて、1日に夕刊紙を20部、普通の新聞を10部、競馬専門誌を2部発注する必要があるとしよう。1週間に情報誌2種類を5部ずつ、1カ月に男性誌を10部、女性誌を20部、芸能誌を25部用意する必要もある。

--そうだね。

 冷蔵庫用には牛乳、炭酸飲料、ビールを、商品陳列棚用にスナック、お菓子、パンや卵などの基本的な食料品を仕入れておく必要もある。

--それで?

 ワールドカップのような大きなイベントがもうすぐあるとわかっていれば、ソファーでテレビを観る「カウチポテト族」のために、スナック菓子とビールをもっと注文しておこうと思うだろう。イベントがあることを知らなければ、売上を伸ばすチャンスを見逃して、買物に来た客をがっかりさせることもある。同じように、バレンタインデー前にはチョコレートを余分に仕入れることになるだろう。

--じゃ、ビジネスインテリジェンスはどんなビジネスにも役に立つの?

 まあ、小さなビジネスで黒字を出していれば、そんな非効率なことに気を配って、ビジネス運営のコストだと見なすこともないだろうけど、全国で500拠点の大きなビジネスを運営するなら、こうした発注の課題は驚くほど複雑になる。

--そうなんだ。

 小売業界の話を続けよう。ビジネスから生み出されるあらゆる種類の販売データは、正しく使えば、需要と供給についての洞察が得られる優れた道具になる。クリスマスには七面鳥を、夏には使い捨てのバーベキューセットを仕入れるよう指示するスーパーマーケット用のソフトウェアもあるけど、それよりもずっと高度な話なんだ。ビジネスインテリジェンスソフトウェアでは、商品需要の季節的な変動から、陳列棚やラックのスペースの相対的なコスト、補充の商品があるかどうかなどの複数の要因が相互参照されるので、小売業者はこれらすべてのデータに基づいて決定を下すことができるんだ。

--山のように積みあがった「もやし」は、もう見ることはなさそうだね。

 それもいい話だけど、この話はもっと奥が深いんだ。理屈から言えば、ビジネスインテリジェンスを適用できる対象や、そこから得られるメリットには限りがない。データが効果的に使用され、分析されるのであれば、データは集めれば集めるほどよい。

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