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米国GPSとどう違うの?--欧州版の全地球測位システム「Galileo」とは

ヨーロッパ版GPSの民間衛星システム「Galileo」が、紆余曲折の末、実現に向けて進み始めている。そのシステムの概要と、これまでの経緯、現在の状況などを紹介する。

文:Tim Ferguson(Silicon.com)
翻訳校正:アークコミュニケーションズ、坂野裕史  2008年2月15日 08時00分

--たとえば?

 うん、イギリスは、利用できる他の技術より低コストでGPSより精度が高いから、2014年までに電子的な「距離あたり料金」による道路利用料の徴収に使おうと計画していた。

 EUの運輸担当委員であるJacques Barrot氏は、このシステムを国境の管理、金融業務、インフラの監視に利用できるだろうと示唆していた。

 このシステムには、ヨーロッパ各地の連携救助センターに遭難信号を転送する、捜索と救助の機能も組み込まれるんだ。

--そんなにいろいろ、どう機能するの?

 ネットワークは最終的には30個の衛星から構成される予定で、27個が運用する装置、3個が予備になる。これに比べると、GPSは24個だけなんだ。

 衛星ネットワークのナビゲーションの役割を管理するためには、Galileo管制センター(GCC)がやがて3カ所設けられるはずだ。また、衛星と通信してデータをGCCに送るGalileoセンサーステーションが世界各地に20カ所ほど作られる。

--いつごろ運用の準備ができそうなの?

 そう、それこそが肝心な問題なんだ。Galileoは、世界で一番スムーズに進んだプロジェクトというわけじゃない。プロジェクトを遅れさせた予算上、政策上の厄介な問題もあったんだ。

--どんな厄介事なの?

 2007年5月、欧州委員会(European Commission)は、2012年を最終期限としてプロジェクトの全面的な運用を目指す場合には、公的機関と民間企業の協力についてGalileoのロードマップを再考する必要があると表明した。

 問題は、インフラをめぐる民間側の作業に関する交渉が進展しないことから始まったんだ。

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