家族に新しいメンバーを迎える準備をしているときには、仕事に関する配慮がおろそかになりがちだ。しかし、ちょっとしたミスや見落としによって育児休暇が台無しになってしまうこともある。家庭と仕事の微妙なバランスはいとも簡単に一方向に偏ってしまうことがあり、会社のポリシーを理解していなかったために金銭的に困難に陥ることさえある。キャリアと精神的な健康のいずれも損なうことのないように、この記事のヒントを参考にして育児休暇で陥りやすい5つの大きな落とし穴を回避していただきたい。
危険性:子供中心になる
解決策:子供に関するおしゃべりを最小限に抑える
新しく生まれた赤ん坊や妊娠のことに夢中になってしまうのは無理もないが、職場では心や会話を仕事に集中させてなければならない。「女性は妊娠すると学生に戻ってしまうようだ。まるで『育児原論?』の授業でも受講しているように」とWorking Mother Mediaの最高経営責任者(CEO)であるCarol Evans氏は語る。「確かに母親は勉強することがたくさんあるのだが、周囲のあらゆる人間に自分の学んでいる内容を教える必要はない」。周囲にとってわずらわしい存在になっているだけではなく、まじめに仕事に取り組んでいないというシグナルを無意識のうちに上司に送っている場合もあるかもしれない。そして、そのために休暇の取得や休暇後の復職の時に不利益を被る可能性もある。昼休みや休憩時間にベビーカーやシッピーカップについておしゃべりするのは構わないが、それ以外の時には子供の話は自粛しよう。男性の場合は子供自慢をしても大目に見られることも多く、同僚は子煩悩な父親だと好意的に解釈してくれるかもしれないが、おむつ交換の腕前について誇らしげに話すのは最近の営業成績を自慢するのに比べてキャリアには役に立たないことを心に留めておいてほしい。
危険性:忙しい同僚との仲が疎遠になる
解決策:自分の役割をきちんと果たし、通常の仕事量をこなす
妊娠した女性は気分がすぐれないことが多いものだが、だからといって仕事の能率が下がったり、同僚に対して無愛想になったりしてもいいわけではない。彼(女)らは上司にあなたのことを報告し、望むらくはあなたの休暇中に仕事を肩代わりしてくれる人たちなのだ。具合が良くない時にはどんなに遅刻や早退したいという誘惑に駆られても、「必死にこらえる必要がある」とEvans氏は指摘する。「友人や同僚のサポートなしでは絶対にやっていけないのだから、ホルモンのバランスの問題によって人間関係を台無しにしないように心がけてほしい」