先日、日本人開発者向けに「iPhone for Web Developers - Optimizing Web Applications and Content for iPhone」の日本語版にあたる、「iPhone向けWebアプリケーションとコンテンツの最適化」が公開された。日本でのiPhoneの発売は未定だが、先日発売されたiPod touchにはiPhoneにあるWebブラウジング機能が実装されている。共にブラウザはSafari 3が使われているので、文書はiPhone向けに書かれているが、日本でも文書に書かれているガイドラインを参考にしてiPod touchユーザー向けにモバイルコンテンツを配信することが可能というわけだ。(注釈1)
ここで「モバイルコンテンツ」という言葉を書いたが、今までの携帯電話を対象にしたモバイルコンテンツと異なるところが、iPhone、iPod touch向けのWebサイト開発の興味深いところといえる。iPhoneのCMに「This is not watered down version of internet(これは質の悪い版のインターネットではありません)」という言葉が使われていたが、パソコンで使われているブラウザがそのまま利用されていることで、利用者にも開発者にも様々な可能性を提供している。
注釈1
Mozilla/5.0 (iPhone; U; CPU like Mac OS X; en) AppleWebKit/420+ (KHTML, like Gecko) Version/3.0 Mobile/1A543a Safari/419.3
Mozilla/5.0 (iPod; U; CPU like Mac OS X; en) AppleWebKit/420.1 (KHTML, like Gecko) Version/3.0 Mobile/3A100a Safari/419.3上が文書に記載されているiPhoneのユーザーエージェント、下がiPod touchのユーザーエージェント。iPhoneの部分がiPodに変わっているが、それ以外はほとんど同じだ。touchは後でリリースされたのでブラウザのバージョン文字列が若干上がっているようだが、iPhoneのほうもアップデートを繰り返しているので最新のバージョン文字列は同じ可能性が高い。