MicrosoftのWindows Live Coreチームの花形アーキテクトのひとりであるJames Hamilton氏は、モジュラーデータセンターのコンテナをデータセンター建設に採用することの主唱者である。
米国時間4月1日、Microsoftは公に完全にコンテナ化された生産データセンターを建設する計画を発表した。同社はこの発表をData Center Worldショーで明らかにした。Microsoftのコンテナ型データセンター設備はシカゴ地域(イリノイ州、ノースレイク)に置かれる予定である。
Hamilton氏はMicrosoftの発表を同氏の社外ブログにおいて詳説している:
「Microsoftのシカゴ設備は2フロアで設計されており、1階はコンテナ化されたデザインで150〜220の40フィートのコンテナを収容する。各コンテナには1000〜2000台のサーバが収容できる。シカゴの設備は大規模であり、Mike(Manos氏、Microsoft Global Foundations Data Centerチームを率いる)はローエンドなら15万のサーバを、ハイエンドなら44万のサーバを運用できると述べている。サーバ1台あたり200ワットと想定すれば、クリティカルロード(限界負荷量)はコンテナ化されたデータセンターの半分について30メガワットから88メガワットで運用されるだろう。PUE(電力使用効率)が1.5と想定すると、データセンターのコンテナ化された部分の総負荷量は45メガワットから132メガワットの間と推定できる。これはかなり大きな設備である。」
このような輸送コンテナ型のデータセンターの形態をテストしているのはMicrosoftだけではないと、Hamilton氏は指摘している。Rackable SystemsとSun Microsystemsは同様のソリューションを発表しており、Rackableは1000台以上のサーバが収容されていた最初の生産コンテナを出荷したとHamilton氏はいう。他にコンテナ型モジュラーデータセンターのソリューションを提供しているベンダーとしては、IBM、Dell、VerariがあるとHamilton氏はブログで述べている。
この記事は海外CNET Networks発のニュースをシーネットネットワークスジャパン編集部が日本向けに編集したものです。海外CNET Networksの記事へ