Microsoftは「Windows Advisor」として知られる新ツールのプライベートベータテストを開始した。これは消費者がWindowsマシンが満足のいく状態にならない原因を突き止めやすくするよう目指したものである。
Microsoft関係者はWindows――そしてとくに厳しい非難を浴びている「Windows Vista」――がユーザーのPCの全問題の責めを負うべきでないと言い続けている。ユーザーが新PCに感じる不満の背後には欠陥ドライバや粗悪なアプリケーションがあることも多いとMicrosoftは言うのだ。MicrosoftはWindows Advisorで問題がどこにあるのかをユーザーが突き止めることができるように確保しようとしている。
プライベートベータの情報にアクセスできる筋によると、Microsoftは今月初めにこれをテスターに提供したという。
「かつてサポートはひとつのヘルプデスクに限られていたが、今日では多様な技術間の垣根があいまいになってきた。あるユーザーのインターネット接続が遅ければ、それは果たして接続性の問題なのか、スパイウェアなのか、ウイルスなのか、古いからか、あるいはコンピュータのメンテナンスが悪いからなのか、ルータなのか、ハードライブの衰えなのか、または単に顧客の忍耐が足りないからなのか?今日の環境で効果的になるためには、コンピュータのケアとサポートのサービスがもっと包括的で正確になる必要がある。そこでWindows Advisorが必要となると考えているわけだ。
「Windows Advisorは簡単に使えるセルフヘルプツールで、ユーザーにPCの問題を通知し、それを修正するのを助ける。Windows AdvisorはユーザーのPCを継続的にスキャンし、重要な問題を通知し、そして可能であれば、簡単な修正のソリューションを提案する。本プログラムではまた、いつでも好きな時にPCをチェックできるワンクリックのチェックアップ機能、ユーザーがPC上で特定のアクションを実施する方法を教えるコツやチュートリアル、そしてオペレーティングシステム内の重要ツールを簡単に見つけ出せるようにひとつのロケーションに集中させるツールボックスといった、セルフヘルプのソリューションをユーザーに提供する。」
Windows Advisorは現在、「Windows XP Service Pack(SP)2」とWindows Vistaをサポートしている。ベータ版は英語でのみ提供されている。
筆者はMicrosoftのプライベートテストサイトConnectを通して、同社に対し、Windows Advisorベータ版はいつまで続行させる予定で、それに参加するテスターは何人招待したのかと質問した。同社が広報担当者を通して提供した唯一の情報は以下の通りである:
「Microsoftは顧客がPC体験を最大限活用できるように助けるツールを継続的に開発しており、さらに明らかにできることがあり次第、随時経過を報告する。」
議論に加わりたいWindows Advisorのテスターはいないか?Windows Vistaのサポートコールに費用を負担しているPCベンダーなどはどうなのか?このツールはVistaにつきまとうイメージの問題を緩和すると思うか?
この記事は海外CNET Networks発のニュースをシーネットネットワークスジャパン編集部が日本向けに編集したものです。海外CNET Networksの記事へ