XP請願者たちへ:白旗を掲げるときが来た。
MicrosoftがWindows XPから撤退するとの判断を再考するかもしれないという噂が何カ月も流れていたが、正式な発表があった:XPは撤退に向けて進んでいる。
Microsoftは新PCにプリロードするためのXPをPCメーカーに提供するのは6月30日以降に中止するという計画を貫くつもりだ。MicrosoftはWindows XPとWindows Vistaのウェブサイトに掲載した手紙を通して顧客に報せた。
「Windowsロードマップに関するアップデート(An Update on the Windows Roadmap)」と題するBill Veghte氏(Online Services & Windows Business Groupのシニアバイスプレジデント)による米国時間6月23日の手紙は、PCメーカーが2008年6月30日以降は新マシンにロードするためのWindows XPのコピーをもはや受け取ることはないことを改めて表明した。(この規則には2つの例外がある:「ホワイトボックス」のシステムビルダーとUltra-low-cost PC(ULPC)のメーカーはいずれも2009年中はXPをプリロードし続けることが認められる。)
MicrosoftのXPに対するサポートはこの日に終わることはない。Microsoftが提供するXPへの無償サポートは2009年4月まで継続する。Microsoftの「Extended」サポート――ユーザーが料金の支払いを要する(セキュリティに特定したホットフィックスや様々なセルフヘルプツールは別として。これらは無償で提供される)―――は2014年まで継続する。
Veghte氏の手紙にはWindowsのロードマップに関する新情報は含まれていなかった。Veghte氏はVistaが――とくに最初のリリースでは――多くの顧客にとって受け容れるのが容易なWindowsリリースではなかったと認めた。同氏の手紙からは以下の通り:
「Windows Vistaにおいてセキュリティと復元力を向上した構造的変化は、既存のハードウェアやアプリケーションとの互換性の問題をもたらした。多くのハードウェアドライバやアプリケーションにはアップデートが必要とされた。またWindows Vistaをローンチしたときには、大半がうまく機能したものの、いくつかの重要なアプリケーションやドライバがまだ入手できなかった。それ以来Microsoftとその業界パートナーは互換性問題に対処するために熱心に取り組んできており、現在の状況は根本的に違うものとなった。」
Windows 7はWindows Vistaがリリースされてから3年後に登場する予定であるとVeghte氏はユーザーに指摘した。(Microsoft関係者は最近、公表されることを前提として、同社がWindows 7を2009年終わりにリリースすることを目指していると述べている。)
読者はどう考えるか?MicrosoftはXPの寿命をいまいちど延長すべきだったのか?あるいはVistaが本当に(ようやく)プライムタイムへの準備が整ったかどうかについて、一般にむけて混乱したメッセージを送りたくなかったという意味で、Microsoftは正しいことをしているのだろうか?
この記事は海外CNET Networks発のニュースをシーネットネットワークスジャパン編集部が日本向けに編集したものです。海外CNET Networksの記事へ