もし古いWindowsの第三者またはカスタムアプリケーションを持っていて、それを「Vista」上で使えないでいるというなら、それを解決する新ツールにまもなくアクセスできるようになる。Microsoftの「Enterprise Desktop Virtualization(MED-V)」である。
米国時間1月15日、Microsoftは初のMED-Vのパブリックベータを、それを試すことに関心がある誰もがダウンロードできるようにした。(それを入手するには確かにMicrosoftのConnectサイトで短い調査を完了させる必要がある。しかしそれだけのことだ。)
MED-Vの第1リリースは、「Windows XP」と「Windows 2000」のアプリケーションがVistaマシンで動作できるようにすることを目的としている。本製品はこれをWindowsの旧バージョンをバーチャルに(Virtual PCを利用して)動作させることにより可能とするのだ。この第1リリースは、それ以外の旧Windowsバージョンはいっさいサポートせず、またVista上でのみ動作するように作られている。Microsoftは「Windows 7」でも動作するような将来バージョンも計画していると同社関係者は述べている。
MicrosoftはMED-Vの最終版を2009年第2四半期に提供することを予定している。同製品の最終版は、Microsoftが「Software Assurance」ライセンス取得者のみに提供するユーティリティや技術のコレクションである「Microsoft Desktop Optimization Pack(MDOP)」の一部としてのみ提供される予定だ。その他のMDOP製品には、「Microsoft Application Virtualization(App-V)」「Asset Inventory Service」「Advanced Group Policy Management」「Diagnostics and Recovery Toolset」そして「System Center Desktop Error Monitoring」が含まれる。
Microsoft関係者は15日に、MDOPを提供してきた3年間で1150万本販売したと述べている。同社関係者によると、既存のMDOP顧客は自動的にMED-Vの最終版を追加料金なしで今年受け取る予定であるという。
MED-VはMicrosoftが昨年Kidaroを買収した際に取得した技術に基づいたものである。
この記事は海外CNET Networks発のニュースをシーネットネットワークスジャパン編集部が日本向けに編集したものです。海外CNET Networksの記事へ