MSのMix ‘09:ビジネスアプリがもっと登場

文:Mary Jo Foley(Special to ZDNet.com) 翻訳校正:菊地千枝子

2009-03-17 23:38

 「羊を投げる」類のアプリが 最高峰として君臨しているようなWeb 2.0カンファレンスにはうんざりだというなら、MicrosoftのMix ’09は新鮮な風のように感じられるかもしれない。

 これまでのMixイベント――Microsoftのデザイナーや開発者の発表の場である――ではMicrosoftはウェブ競合企業と同様に消費者を対象としたソーシャルネットワーキングのシナリオを重視していた。しかし今年のMixではもう少し企業にも重点が置かれている(少なくともMix ‘09のセッションリストに基づくとそうである)。

 今週のラスベガスの懇談会ではMicrosoft幹部は「Silverlight 3」「ASP.Net 4.0」そして「Expression Studio 3.0」について何が登場するかを宣伝する予定だ。新しい「Azure」クラウドコンピューティングのCommunity Technology Preview(CTP)も用意されているかもしれない。そして多くの企業ウォッチャーが、Microsoftは19日午前中の基調講演で、Internet Explorer 8(IE8)がほぼ完成しており、ウェブ上でリリースされる予定であることを発表すると予想している。

 しかしMicrosoftのウェブを中心とした技術のビジネスでの活用が、今週のMixでは驚くほどの注目を浴びている。以下のセッションが筆者の注目を引いた:

Microsoft Silverlightはビジネスで活用する準備ができた

 Siverlightのビジネスアプリケーションを構築する方法を学びに来てください。DataGrid、DataForm、検証、そしてナビゲーションといったUI機能が新たに備わりました。またLINQに対応し、 Entity Frameworkで支えられた、データ管理ソリューションを使ったサービスに接続する方法の一例を見てください。

Microsoft Silverlight 3を使ってビジネスアプリケーションのデザインパターンを体験しましょう

 ビジネスアプリケーションの素晴らしいユーザー体験を作ることが、どれほどの生産性向上と大幅なサポートコスト節減の両方をもたらすかを聞きに来てください。Silverlight 3を使ったコスト効率的な方法での実証されたユーザー体験パターンを利用する方法を学びましょう。これにはリッチなデータディスプレイ、データインプット、そして高度なデータ認証、そしてアプリケ―ションナビゲーションが含まれます。

Microsoft Silverlight 3で素晴らしいビジネス中心のアプリケーションを構築する

 これは素晴らしいSilverlightのセッションとなるでしょう。しかしMIX ‘09の基調講演までは詳細を何も明かすことはできません。 MIX ‘09基調講演後に、この要約を確認してセッションの説明全文を見つけてください。

Microsoft SilverlightとMicrosoft ASP.NETを使ってデータ主導のアプリケーションを構築する

 これは素晴らしいSilverlightのセッションとなるでしょう。しかしMIX ‘09の基調講演までは詳細を何も明かすことはできません。 MIX ‘09基調講演後に、この要約を確認してセッションの説明全文を見つけてください。

 Microsoftはまた、Live Meshはユーザーが写真を異なるデバイス間でシンクさせる以上のことができるということについて、もっと詳細を明かす準備ができているようにみえる。以下のMixセッションが示唆するとおり、既存のウェブアプリをMeshに対応させることで、数多くの新機能が導かれる:

Mesh対応のウェブアプリケーション

 既存のウェブアプリケーションを拡張する方法を学び、それをLive Mesh内で活かしましょう。Meshに対応したウェブアプリケーションが、ウェブブラウザを通してどこからでもアクセスできるほか、ユーザーのデスクトップ上でローカル(そしてオフライン)でも動作することが、どのようにできるのかを知りましょう。ウェブアプリケーションが付加価値Meshサービスをフルに活用する方法を見てみましょう。例えば、専用サンドボックス、オンラインおよびオフラインのシンクロナイズドストレージ、自動アプリケーション更新、アイデンティティ、アプリケーションカタログ、ソーシャルコンピューティングなどです。

 読者はMicrosoftが今週何を発表することを望みますか?または予測しますか?

この記事は海外CNET Networks発のニュースをシーネットネットワークスジャパン編集部が日本向けに編集したものです。海外CNET Networksの記事へ

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