Microsoftは4月1日、デスクトップ仮想化管理製品「Microsoft Desktop Optimization Pack(MDOP)2009」のダウンロード提供を開始した。「Windows Vista」ユーザーが「Windows 2000」や「Windows XP」などのレガシーアプリケーションを動かすための機能が利用できる。
Microsoftがリリースした最新のMDOP 2009には、「Microsoft Enterprise Desktop Virtualization(MED-V)」の正式版が加わっている。MED-Vは、Microsoftが2008年に買収したKidaroの技術を土台としたもので、VistaのVirtual PCを利用してアプリケーションの動作を支援する。
(MED-Vはこれが初のリリースとなり、Vista上でのみ動作するように作られている。Microsoftは「Windows 7」でも動作する将来バージョンも計画しているが、リリース日を設定してコミットする段階にはない)。
MDOPは、「Software Assurance」ライセンス取得者のみに提供する機能や技術を集めたものだ。MED-V以外のツールとしては、「Microsoft Application Virtualization(App-V)」「Asset Inventory Service」「Advanced Group Policy Management」「Dianostics and Recovery Toolset」「System Center Desktop Error Monitoring」などがある。これらツールのうち、App-V(Windows 7で動作する「Cumulative Update 1」を追加)、Asset Inventory Services(バージョン1.5に)などは、最新版にアップデートされている。
Microsoftは2009年中にMDOPを2回アップデートする計画で、今回のリリースは初のアップデートとなる。MDOPを利用するために登録したユーザー数は、直近の数字で1440万人という。
MDOP顧客は、最新版をMicrosoft Volume Lisensingのサイトよりダウンロードできる。
この記事は海外CNET Networks発のニュースをシーネットネットワークスジャパン編集部が日本向けに編集したものです。海外CNET Networksの記事へ