“事実は小説より奇なり”の例といえるだろうか--OpenOffice.org陣営が、ライバル「Microsoft Office」に似たインターフェイスを持つ生産性スイートを披露している(Slashdot経由)。
「OpenOffice」はご存知、Microsoft Officeと直接競合する無償のオフィススイートだ。OpenOfficeを開発するOpenOffice.orgの「Project Renaissance」は2008年に始まったプロジェクトで、OpenOfficeのユーザーインターフェイス(UI)再設計を目指す。米国時間7月31日、Renaissanceチームは、Sun GullFoss OpenOffice Engineeringのブログで、最新UIのプロトタイプを披露した。
公開された最新のUIに対し、たくさんの批判が挙がっている。主な理由として、Microsoftが「Office 2007」で導入した「Ribbon UI」に酷似しているからだ。Microsoft側は、ユーザーがRibbon--Microsoftは「なめらか」と形容するが、Microsoft以外の人がRibbonを「なめらか」ということはあまりない--を気に入っているという遠隔測定データを持ち出しているが、私の元には、「直感的とは程遠い」という苦情が(かなり頻繁に)Officeユーザーから寄せられている。Microsoftのユーザーの中には、古いバージョンからアップグレードしない理由にRibbonを挙げるところもある。
MicrosoftのRibbonは、Officeの多くの機能を利用してもらう、機能にアクセスしやすくすることを狙って設計されたUIだ。だが、ユーザーがRibbonに慣れるには多少の時間が必要だ。私自身、Microsoftのイベントで初めてOffice 2007が動くPCに触れたとき、どうしても印刷ボタンが探せなかったことを覚えている(近くに立っていた警備担当者が教えてくれた。彼女は、多くの人が探すのに苦労しているのを見て、印刷ボタンがどこにあるのかを覚えてしまった、と説明してくれた)。
Ribbonを評価する人もいれば、嫌がる人もいる。OpenOfficeの新しいUIに対し、 OpenOfficeブログに寄せられた“James”と名乗る人が書き込んだ最初のコメントは、以下のようなものだ。
まったく興味を引かない。どうしてOOo(OpenOffice.org)はOffice 2007のRibbonを真似るのか?(Ribbonは)多くのユーザーにとって慣れたものではない上、「Windows Vista」「Windows 7」以外で利用すると場違いに見える。少なくとも、使えるインターフェイスオプションを提供する予定はあるのか?
これ以降、次々とコメントが並んでいる。Ribbonを擁護する声もあるが、次のようなコメントも見かけた。
Ribbonインターフェイスはまったく使えない。実際、私が職場でOpenOfficeを使うようになったのは、会社がOffice 2007を導入し、馬鹿にしたようなインターフェイスに耐えられなかったからだ。
OpenOfficeは、Officeを目指すべきではない。独自の目標を持ち、OpenOfficeとして存在すべきだ。
OpenOfficeが提案するRibbonの画面は障害だとする見解は1人以上から挙がっていた。
MicrosoftはRibbonを推し進めており、「Office 2010」アプリケーション全体に導入する計画だ。OpenOffice.orgがユーザーのフィードバックに基づいてProject Renaissanceを変更するのか、Microsoftを目指すのか、興味深いところだ。
この記事は海外CBS Interactive発の記事をシーネットネットワークスジャパン編集部が日本向けに編集したものです。 原文へ