IT業界の仕事がつらいと愚痴をこぼすのはたやすいことだ。しかし、テクノロジは世界を変革し続けており、IT部門はその過程で大きな役割を担っているという事実を見失うべきではない。
私は以前、IT業界での仕事において、働くことが嫌になるような悪い側面を採り上げた「Sanity check: Five things that suck about working in IT」(IT業界の仕事が嫌になる5つの理由)という記事を執筆した。そこで今回は逆に、IT業界での仕事は素晴らしいと言える5つの理由を挙げることにしたい。
#5:問題を解決するとヒーローになれる
ある従業員が重要なプロジェクトを締め切りまでに完成させようとしゃにむに働いていた時、誤って最新のファイルを削除してしまったと考えて欲しい。そんな時、彼はあわててIT部門に電話をかけてくることだろう。するとITの専門家がやって来て、削除したファイルを復元してくれるのだ。ジャーン!これでヒーローの出来上がりだ。窮地を救われた従業員の中には、感謝の気持ちを表すためにクッキーを焼いてきたり、経理部門の年次バーベキューパーティに招待してくれたり、あなたがどれほど優秀な社員であるかを社内の誰彼構わずに伝えて回ろうとする人もいることだろう。そういったことが起こった日には、王様のような気分にさせてくれる仕事だと思えるはずだ。
#4:クールなテクノロジをいじるチャンスがある
IT技術者のほとんどは、新しいテクノロジの実装よりも古いテクノロジのお守りにはるかに多くの時間を費やしている--私は以前、このことについて「10 dirty little secrets you should know about working in IT」(IT業界の仕事のウラ側を知る10の話)という記事を執筆している--とは言うものの、新しいテクノロジをいじるチャンスもある。幹部や上級マネージャーのためにクールな新型ノートPCやスマートフォンを用意するのか、データセンターで最新のサーバやネットワーク機器を設置するのかにかかわらず、職場で新しいIT機器を入手し、それを箱から取り出し、できることを試してみるというのはどんな時でも楽しい気分にさせてくれるものである。テクノロジを心から愛するIT技術者にとってこういった作業は、お金をもらって最新のおもちゃの世界で戯れることができる子供になったような気になるものなのである。