(本記事の前編はこちら)
#6:インストールされているアプリケーションのリストを作成し、インストールCDを揃えておく
Windows XPからWindows 7へのインプレースアップグレードを行うことはできないため、Windows 7 Upgrade Advisorによる互換性テスト(前編の記事の1番を参照)で問題が発見されなかったアプリケーションをすべて再インストールすることになる。インストールされているすべてのアプリケーションのリストを作成しておけば、インストールCD一式を探し出したり、ダウンロードするアプリケーションのウェブサイト一覧をまとめるうえで役立つはずである。
Windows 7 Upgrade Advisorによって作成されるレポートはアプリケーションリストの作成に役立つものの、網羅的なものとは言えない。しかし、詳細なリストを作成するうえで、Belarc Advisorのようなツールを利用することができる。Belarc Advisorの詳細については筆者の記事「Gather detailed system information with Belarc Advisor」(Belarc Advisorを使って詳細なシステム情報を取得する)を参考にしていただきたい。
#7:新しいユーザーインターフェースに慣れておく
Windows 7のユーザーインターフェース(UI)は、Windows XPのそれとはかなり異なっており、新機能も数多く盛り込まれている。このため、「UIショック」とでも言うべき経験をすることになるかもしれない。やりたいことは分かっているのだが、XPで培ったUIの知識と目の前に広がるWindows 7のUIの違いに愕然として、一時的に平常心を失ってしまうわけである。
UIショックを緩和するために、Windows 7という新たなUIの機能にできるだけ慣れておいた方が良いだろう。まずは、Microsoftの「Windows 7にようこそ」というページに目を通してみることをお勧めする。このページのコンテンツは基本的に宣伝目的のものであるが、実際にWindows 7に移行した際のイメージがかなり掴めるはずである。
なかでも、以下のページが役に立つだろう。
- 「Windows 7の機能」ページでは主な機能の概要が説明されている。なお、英語版の該当ページではビデオによる説明がなされている。
- 「Windows 7 Help & How-to」(日本語版の該当ページ「Windows 7 ヘルプと使い方」もあるが、内容は英語版の方が豊富である)では、Windows 7におけるさまざまな操作の手順が説明されている。特に「Installing Windows」(Windowsのインストール)セクションには目を通しておいてもらいたい。
また、MicrosoftのLearningサイトにある「Windows Training Portal」(Windowsトレーニングポータル)にも有益な情報が掲載されている。特に以下のページはお勧めだ。
- 「Windows 7 Learning Snacks」(Windows 7に関する学習用プレゼンテーション)では、インタラクティブなプレゼンテーションが提供されている。各プレゼンテーションにはMicrosoftのSilverlightが用いられており、アニメーションや実際の画面表示を使った説明がなされている。
- Microsoft Pressから出版予定のWindows 7に関する書籍のサンプル章。無償で提供されている章を閲覧するにはユーザー登録を行う必要があるものの、その手続きは簡単である。いったん登録すれば、「Windows 7 Inside Out」(Windows 7オフィシャルマニュアル)や「Windows 7 Resource Kit」(Windows 7リソースキット)、「Windows 7 Step by Step」(Windows 7ステップバイステップガイド)、「Windows 7 for Developers」(開発者のためのWindows 7ガイド)、「Windows 7 Administrator's Pocket Consultant」(Windows 7管理者のためのポケットガイド)の各サンプル章にアクセスすることができる。