技術担当者がトラブル対応の現場に持って行くべきアイテム10選

文:Jack Wallen(Special to TechRepublic) 翻訳校正:村上雅章・野崎裕子

2010-02-15 07:00

 現場に到着後、必要なツールがないことが分かってきまりの悪い思いをしたり、自分自身に腹を立てるといった経験をしたことはないだろうか。本記事では、ほとんどの状況で備えあれば憂いなしと言えるような基本アイテムを10個紹介する。

 トラブル対応に出かけた先で最も避けたいのは、準備が不十分であったと気付くことだろう。そういったことが起こった場合、ばつの悪い思いをするだけではなく、プロフェッショナルらしくないと見なされ、あなたの会社の評判を落とすことにもつながりかねない。どのような状況に遭遇するのかを完全に予測することは不可能であるものの、現場には十分な備えをして赴くべきだろう。

 以下に、筆者が必ず現場に持って行くアイテムを紹介する。筆者はこういったアイテムのお陰で、用意が足りなかったと後悔するような状況に陥ったことはほとんどない。

#1:CCleaner

 CCleanerはシステムの最適化やプライバシーの保護、クリーンアップを行う無償のユーティリティである。このツールはハードディスク上の不要なファイルを削除したり、インターネットのアクセス履歴を削除してくれる。しかしこのツールの本当の利点は、素晴らしいレジストリクリーナが搭載されているというところにある。ただし、本当に重要なファイルを削除することがないよう、気を付けて使用してもらいたい。

#2:AVG Anti-Virus

 AVG Anti-Virusは、筆者がクライアントに対して推奨しているセキュリティ対策のうち最前線をなすものの1つである。無償であるAVG Anti-Virus Free Editionは家庭用としては十分であるものの、クライアントが企業である場合にはAVG Anti-Virus Business Editionを勧めるようにしてもらいたい。Business Editionでは、ルートキットの検出機能をはじめとして、多くの追加機能が利用可能になっている。

#3:Puppy Linux(またはKnoppix

 筆者は家を出る際には必ずPuppy Linuxを携えるようにしている。現場で稼働しているOSでは行えないハードウェアチェックを行えるツールがいつ必要になるか分からないからである。Puppy LinuxあるいはKnoppixがあれば、そのライブCDを用いて該当マシンを再起動し、稼働中のWindowsでは行えないようなメンテナンス作業を行えるわけである。

#4:予備のフラッシュドライブ

 作成したバックアップやログファイルを保存したいものの、保存する先がないという経験をしたことはないだろうか?筆者はさまざまなサイズのフラッシュドライブを数多く持ち歩くようにしている。また、クライアントが必要とする場合に備えて、空のフラッシュドライブも持ち歩いている。なお、こういったアイテムによって、顧客に良い顔をすることもできるわけである。

#5:Combofix

 Combofixを使うことでセキュリティレベルを高めることができる。このツールは既知のマルウェアやスパイウェアを検出し、それらを安全に除去してくれる。Combofixはスキャンおよび除去が完了するとレポートを生成するようになっているため、それを保存しておき、後で(クライアントへの課金作業時や、同様の現象が起こった際に)参照することもできる。

ZDNET Japan 記事を毎朝メールでまとめ読み(登録無料)

ホワイトペーパー

新着

ランキング

  1. セキュリティ

    Google Chrome Enterprise が実現するゼロトラスト セキュリティの最新実情

  2. セキュリティ

    ブラウザの可能性を Google Chrome Enterprise で追究、セキュリティ実現には?

  3. ビジネスアプリケーション

    NTTグループが17万ユーザーの決裁システムを抜本的に改革、プロジェクトの鍵を握るサービスとは

  4. ビジネスアプリケーション

    データリーダーが知っておくべき、AI活用の投資対効果を高める「実効性のある戦略策定」の進め方

  5. モバイル

    目前の「Windows 10」サポート終了、「Windows 11」への移行負担を解消する最適解とは

ZDNET Japan クイックポール

所属する組織のデータ活用状況はどの段階にありますか?

NEWSLETTERS

エンタープライズコンピューティングの最前線を配信

ZDNET Japanは、CIOとITマネージャーを対象に、ビジネス課題の解決とITを活用した新たな価値創造を支援します。
ITビジネス全般については、CNET Japanをご覧ください。

このサイトでは、利用状況の把握や広告配信などのために、Cookieなどを使用してアクセスデータを取得・利用しています。 これ以降ページを遷移した場合、Cookieなどの設定や使用に同意したことになります。
Cookieなどの設定や使用の詳細、オプトアウトについては詳細をご覧ください。
[ 閉じる ]