うまく職場を抜け出すために--ネットワーク管理者が休暇前にやっておくべき7つの作業

文:Rick Vanover 翻訳校正:石橋啓一郎

2010-06-09 08:30

 夏がやってきた。もちろん公式にはまだだが、そろそろオフィスを抜け出して夏休みに入ることを考えてもいい時期だ。ネットワーク管理者にとっては、これは難しい仕事になる。あなたがIT部門の唯一の人員であれば、あなたの休暇はユーザーにとっては少々恐ろしいものになるかもしれない。この記事では、あなたが職場を抜け出すためのヒントを紹介する。

1.助けてくれる人を探す

 これは、同じオフィスにいる、ITにある程度興味がある人や、非常時には支援してくれると思える人で構わない。その人物に、システムへのアクセスを含め、必要なものを渡しておく。「どうしても必要な場合」のアクセスについては、各システムごとに管理者権限のパスワードを封筒に入れておくという方法も考えてみるといいだろう。この場合、もし封筒が破られたら、休暇から帰ってきたときにパスワードを変更するか、追加されたアカウントを削除する。該当する期間だけ(Active Directoryアカウントなどに)強い特権を追加するのであれば、削除も簡単にできる。海外を旅行する場合には、簡単な質問ができるよう、自分と一時的に助けてくれる人にSkypeアカウントを設定するのもいい考えだろう。

2.問題になりそうなことにあらかじめ対処しておく

 おそらく、定期的に関与が必要なことがあるはずだ。それがテープの交換であれ、システムの定期的なリブートであれ、ハングアップしたシステムのファイルの移動であれ、問題に対処しておく必要がある。可能であれば、それぞれ状況について対処の手順を詳しく書き出しておくべきだろう。特に、ファイルの復旧やシステムの再設定といったよくある状況については、必要性が高い。

3.スケジュールを変更する

 ある程度定期的に発生するが、安心して引き継ぎできないようなレベルの作業が必要な業務があるのなら、あなたの出発の直前か、戻ってきた時点にスケジュールを変更してもいいかもしれない。例えばバックアップテープであれば、スケジュールを変更して、出発の直前にフルバックアップを行い、毎日行う増分バックアップは7日ではなく10日にするという手もあり得るだろう。もちろん、全体的な保護のレベルに影響があってはならない。

4.電話の契約を検討する

 あなたの組織が商用無線アカウントを持っているのであれば、携帯電話のデータ通信料金プランに機能を追加することで、自分の個人的な回線契約に料金を加算されずに、休暇中常に接続することができるかも知れない。国際通話でもこういったことが可能な場合がある。

5.予定を調整する

 闇雲にミーティングを断るのではなく、あなたがいない時期の前か後に設定するように試みるのがよいだろう。定期ミーティングについては、いつも出席する人にいない間のことを頼んでおこう。

6.パスワードを変更する

 誰かに管理者アカウントへのアクセスを与えるのなら、休暇中はパスワードを変更しておき、帰ってきたら元に戻すようにすべきだ。たまたま、何かがあなたのユーザーアカウントを使っていた場合に備えて、あなた自身のユーザーアカウントにも同じことが言える。自分のパスワードも、休暇に行く前に変えておこう。

7.電子メールの自動応答を設定し、代わりの連絡先を知らせる

 私は休暇に行くときでも、自分の仕事用と個人用の両方のアカウントをチェックしているが、それでも自動応答機能を設定していく。自動応答メッセージには、復帰予定の日時、緊急の場合に誰かに連絡を取る方法、留守の間は受け取ったメールには返答がないということを明記する必要がある。また、助けてくれる人には携帯電話の連絡先を渡しておき、メールだけでも連絡が取れるようにしておいてもいいだろう。

 他に、特定のアプリケーションやシステムタスクの自動化を追加してもいいだろう。私はあらかじめ、Windows Scheduled Tasksやその他のスクリプトを使って、デリケートなシステムの再起動などの問題になりそうな作業を自動的に実行できるようにしている。

 システムは生き残れるだろうが、あなたは休暇を生き残れるだろうか?あなたはどうやってオフィスを抜け出しているだろうか?あなたの使っている方法を教えて欲しい。

この記事は海外CBS Interactive発の記事を朝日インタラクティブが日本向けに編集したものです。

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