編集部注:本稿は筆者が述べている通り、ユーモアを目的として書かれたものです。
IT技術者を採用する際に面接を行うのは、応募者の技術的な能力を見極めるためだけではない--応募者のギーク度を推し量ることも重要なのである。とどのつまり、Gary Gygax氏(訳注:答えは本稿の#10参照)が誰かも知らないような人間をチームに加えたい人などいるだろうか?
要員の採用にかかわったことのある人であれば、適切なITスキルを有しているだけではなく、IT部門、あるいはその他の技術的な役割にふさわしいパーソナリティを持った人物を選ぶことの難しさを感じているはずだ。要するに、ギークにとって重要な話題にまったくついていけない人物を採用するということは、求人対象の仕事について何も分かっていない人物を採用するよりもひどい事態を招くということだ。このため本記事では、単なるギークというだけではなく、最新の情報を仕入れており、少なくとも「筋金入りのギーク」というレベルをクリアできる人材の選考に役立つ質問を10個紹介している。
#1:スター・ウォーズかスタートレックか?
応募者の真の人柄を見極める方法が1つあるとすれば、それは彼らがスター・ウォーズとスタートレックのいずれを好んでいるかを尋ねることである。この質問をする際には、あなたの好みを一切表に出さないように気を付けてほしい!応募者によっては「どちらも同じぐらい好きです」といった答えを返し、中庸の立場をとろうとするかもしれない。しかしそういった答えは無意味であるだけでなく、決断を下すだけの知性を持ちあわせていないことの表れとも言える。また、相手がどういった答えを返してきた場合でも、自らの主張を裏付けるための事実を提示するよう求めてほしい。そうすることで、応募者がとんでもなく細かいところまで記憶する能力や、空想世界に論理や推理を適合させる能力を備えた人物であるということが確認できるはずだ。こういった能力は企業ITの世界で生き抜いていくために必要なのである。
#2:ハン・ソロとグリードのどちらが先に撃ったのか?
応募者が上記1番の質問にどういった答えを返したのかにかかわらず、この質問に対しては正確な答えを返さなければならない:先に撃ったのはハン・ソロである。もっとも、若い応募者は新しい「特別篇」しか観ていないかもしれないという点を考えると、この質問は年齢差別となるかもしれない(訳注:1997年公開の『スター・ウォーズ特別篇』では1977年公開のオリジナル版とは異なり、ハン・ソロがグリードに応戦するかたちでブラスターを撃っている)。しかし、ここではそういった事情に理解を示している場合ではない。実際のところ、あなたの元で働きたいというのであれば、これほどまでに重要な事項は「徹底的に」研究しておかなければならないのである。たとえビデオデッキとオリジナル版のビデオテープをフリーマーケットで探さなければならないとしても、オリジナル版を観ておくだけの熱意が必要だというわけである。