Macはトラブルとはほぼ無縁のシステムであり、Mac OS XというOSも非常に堅牢なものとなっている。とは言うものの、どのようなものに関しても転ばぬ先の杖を心がけることは望ましいはずだ。そこで本記事では、Mac OS Xを最高の状態で稼働させ続けるためにできることを7つ紹介する。
#1:バックアップを作成しておく
まず、何よりも重要なのは大事なファイル、あるいはシステム全体のバックアップを作成しておくことである。筆者の知る限り、システム全体の複製を作成する方法(ハードウェア障害が発生した場合でも迅速な復旧が可能になるため、バックアップ方法としては特に優れている)として最もお勧めできるのは、外部ハードディスクとSuperDuper!を組み合わせて使用するソリューションである。SuperDuper!を使用することで、起動可能なハードディスクの複製を作成できるようになる:この作業は、大規模なシステムアップデートの前に行ったり、定期的に行うようにするのがよいだろう。また、AppleのTime Machineに対応したハードディスクを用意し、同様のバックアップをスケジューリングしておくという方法もある。
#2:ソフトウェアを最新の状態にしておく
ソフトウェアを最新の状態にしておくのも重要なことである。ソフトウェアアップデートでは新機能の提供やバグの修正だけではなく、しばしばセキュリティ上の問題への対処も行われる。また、Mac OS Xのソフトウェアアップデートによりシステムを最新の状態にしておくだけではなく、インストールしたサードパーティー製のアプリケーションも最新の状態にしておくことが重要である。多くのアプリケーションには、アップデートの有無を定期的にチェックし、利用可能なアップデートがあればユーザーに通知するという機能が搭載されている。そうなっていないアプリケーションがあなたのMacにインストールされているのであれば、愛用しているRSSリーダーにMacUpdateというウェブサイトを登録しておくことで、新たなソフトウェアがリリースされた際に通知を受け取ることが可能になる。また、MacUpdateに年間購読料を支払うことで、こういった通知を電子メールで受け取ったり、同社のデスクトップアプリケーションを利用できるようにもなる(このアプリケーションは、インストールされているアプリケーションをチェックし、最新ではないものを指摘してくれる優れものだ)。
#3:アクセス権の修復を行う
アクセス権の修復を行うには、ディスクユーティリティを起動し、起動ディスクを選択した後、[ディスクのアクセス権を修復]をクリックする。(OS X 10.6.3から10.6.4へのアップグレードといった)大規模なシステムアップグレードの前後にはアクセス権の修復を行うようにするとよいだろう。またディスクユーティリティでは、[ディスクを検証]ボタンをクリックすることで、ハードディスクをスキャンし、ファイルシステムの整合性を検証することもできる。これによって問題が発見された場合、インストールディスクもしくは複製しておいたディスク(ここでもSuperDuper!が活躍する)からシステムを起動したうえで、ディスクユーティリティを使用して修復作業を行うことになる。