AppleがQuickTimeの守りを強化

文:Larry Dignan(ZDNet.com) 翻訳校正:石橋啓一郎

2008-04-10 13:24

 Appleはメディアプレーヤーの守りを固めるため、QuickTimeにいくつかの対ハッキング機能を追加した。

 Ryan Naraine最近の一連のパッチでQuickTimeに追加された、攻撃防御メカニズムについてレポートしている。

 Ryanは次のように述べている。

 Appleの動きに詳しい情報筋によれば、Windows Vista用QuickTimeは、今では重要なデータ領域の位置を無作為に決めることにより、マルウェアの作者が対象となるアドレスを予測できないようにするASLRI(address space layout randomization)の機能を利用しているという。

 AppleはASLRを使ってMac OS X Leopardにコードの位置を予測しづらくする機能を追加し、他のセキュリティ関係の追加機能との組み合わせで攻撃の有効性を低下させている。

 Appleはまた、スタックバッファの安全性のチェックとファンクション呼び出しを強化することで、QuickTimeの安全性を強化している。

 QuickTimeがハッカーの大きな標的になっているため、これらの動きは重要だ。Appleがこの問題の対応に当たっていることはよいことだ。

この記事は海外CNET Networks発のニュースをシーネットネットワークスジャパン編集部が日本向けに編集したものです。海外CNET Networksの記事へ

ZDNET Japan 記事を毎朝メールでまとめ読み(登録無料)

ホワイトペーパー

新着

ランキング

  1. セキュリティ

    ランサムウェアが企業防衛の常識を変えた!被害防止のために今すぐ実践すべき「3つの対策」とは

  2. セキュリティ

    ランサムウェアの高度化に備える、可視化と予測的防御で実現する新セキュリティ基盤とは

  3. セキュリティ

    ゼロトラスト時代だからこそ改めて考えたい、セキュリティの基本原則「多層防御」アプローチ

  4. ビジネスアプリケーション

    CIO必見、経営層に響く「AIエージェント導入」説明--7つの役職別シナリオで解説

  5. ビジネスアプリケーション

    AIの真価を引き出すデータ連携の最適解、Salesforce Data 360とAWSで築く統合基盤

NEWSLETTERS

エンタープライズコンピューティングの最前線を配信

ZDNET Japanは、CIOとITマネージャーを対象に、ビジネス課題の解決とITを活用した新たな価値創造を支援します。
ITビジネス全般については、CNET Japanをご覧ください。

このサイトでは、利用状況の把握や広告配信などのために、Cookieなどを使用してアクセスデータを取得・利用しています。 これ以降ページを遷移した場合、Cookieなどの設定や使用に同意したことになります。
Cookieなどの設定や使用の詳細、オプトアウトについては詳細をご覧ください。
[ 閉じる ]