Appleが(遅ればせながら)DNSキャッシュポイズニング脆弱性に対するパッチを公開してから24時間経たないうちに、OS X 10.4.11のDNSクライアントは未パッチであるという報告が出てきている。
nCircleのAndrew Storms氏によれば、完全にパッチされたOS X 10.4.11のシステムのクライアントライブラリは、ソースポートの乱数化を実装していない。これは、DNSキャッシュポイズニング脆弱性攻撃に対する耐性を向上させるために推奨されている措置だ。
Storms氏はパッチされたFreeBSD 6.3のシステムとパッチされたOS X 10.4.11のシステムを比較している。
FreeBSD 6.3
08:49:58.405934 IP [BSD].64328 > [SERVER].domain: 39741+ A? www.yahoo.com. (34)
08:50:02.708123 [BSD].51023 > [SERVER].domain: 45758+ A? www.yahooooo.com. (35)
08:50:07.625034 IP [BSD].50648 > [SERVER].domain: 23806+ A? www.www.net. (29)
OSX 10.4.11
08:05:47.741385 IP [OSX].49193 >[SERVER].domain: 55613+ A? www.cnn.com. (29)
08:05:48.207547 IP [OSX].49194 >[SERVER].domain: 1106+ PTR? 21.91.236.64.in-addr.arpa. (43)
08:05:51.717245 IP [OSX].49195 >[SERVER].domain: 27650+ A? www.cnn.com. (29)
この結果は、OS X 10.4.11ではソースポートの乱数化が行われていないことを明確に示している。
OS Xの再帰名前サーバはほとんど使われていないため、Appleにとっては、クライアントライブラリにパッチを当てることがもっとも重要なことだ。しかし結論を言えば、今回アップデートが行われたにも関わらず、クライアントライブラリにはまだパッチが当てられてないようだ。
Appleはセキュリティの問題に関してメディアからの問い合わせに応じていない。
以下の記事も参照して欲しい。
- Microsoft joins ‘patch DNS now’ chant; Apple patch missing
- Vulnerability disclosure gone awry: Understanding the DNS debacle
この記事は海外CNET Networks発のニュースをシーネットネットワークスジャパン編集部が日本向けに編集したものです。海外CNET Networksの記事へ