MicrosoftのInternet Explorerが持つ未パッチのセキュリティホールを狙う、パスワードを盗むトロイの木馬攻撃は、同ブラウザのすべてのバージョンにまで広がっており、これには最新のIE 8 Beta 2も含まれている。
Microsoftはこの潜在的なセキュリティホールはIE 7以外にも影響があることを警告する新たなアドバイザリを発表し、実際の攻撃から受けるダメージを限定することのできる、追加的な回避手段について説明している。
以下に、当面の間自分の身を守るための方法を説明する。
(参照:Hackers exploiting (unpatched) IE 7 flaw to launch drive-by attacks)
インターネットおよびローカル イントラネット ゾーンの設定を「高」に設定し、これらのゾーンで ActiveX コントロールおよびアクティブ スクリプトを実行する前にダイアログを表示する。
- Internet Explorer の [ツール] メニューの [インターネット オプション] をクリックします。
- [インターネット オプション] ダイアログ ボックスで、[セキュリティ] タブをクリックし、次に [インターネット] アイコンをクリックします。
- [このゾーンのセキュリティのレベル] の下のスライダのつまみを「高」まで移動させます。これにより、訪問するすべての Web サイトのセキュリティ レベルが「高」に設定されます。
インターネットおよびイントラネット ゾーンで、アクティブ スクリプトの実行前にダイアログを表示するように Internet Explorer を構成する、または アクティブ スクリプトを無効にするよう構成する。
- Internet Explorer で、[ツール] メニューから [インターネット オプション] をクリックします。
- [セキュリティ] タブをクリックします。
- [インターネット] のアイコンをクリックし、次に [レベルのカスタマイズ] ボタンをクリックします。
- [設定] の [スクリプト] セクションの [アクティブ スクリプト] で [ダイアログを表示する] または [無効にする] をクリックします。次に [OK] をクリックします。
- [イントラネット] をクリックし、[レベルのカスタマイズ] をクリックします。
- [設定] の [スクリプト] セクションの [アクティブ スクリプト] で [ダイアログを表示する] または [無効にする] をクリックします。次に [OK] をクリックします。
- [OK] を 2 回クリックし、Internet Explorer に戻ります。
Internet Explorer 7 の DEP を有効にする。
- Internet Explorer で [ツール] をクリックし、[インターネット オプション] をクリックします。次に [詳細設定] タブをクリックします。
- [オンラインからの攻撃の緩和に役立てるため、メモリ保護を有効にする] をクリックします。
(回避策の影響: いくつかのブラウザ拡張は DEP に互換性がなく、期待する動作にならない可能性があります。このような場合、アドオンを無効または、インターネット オプションで取り消すことができます。 [コントロール パネル] の [システム] を使用しても行えます。)
マイクロソフトの最新のアドバイザリでは、ACLを使用してOLEDB32.DLLを無効にする方法、OLEDB32.DLLの登録を解除する方法、Internet Explorer 8のデータ バインディング サポートを無効にする方法に関する技術的な手順についても説明されている。
IEユーザーは、この脆弱性を悪用した攻撃サイトが増加していること、現在攻撃コードが公になっていること、この脅威は今後数日間、数週間の間に高まる見込みであるということを念頭に置いておくべきだ。
臨時であれ、そうでない形であれ、Microsoftがパッチを公開するまでは、Mozilla FirefoxやOperaなどの他のブラウザを使用することも考えるべきだ。もしInternet Explorerを使わなければならないなら、必ず上記の緩和策を使ってブラウザが安全になるよう設定することだ。
この記事は海外CNET Networks発のニュースをシーネットネットワークスジャパン編集部が日本向けに編集したものです。海外CNET Networksの記事へ