アップルがJava for Macのセキュリティホールを15件修正

文:Ryan Naraine(Special to ZDNet.com) 翻訳校正:石橋啓一郎

2009-09-04 08:03

 Appleは米国時間9月3日、Java for Macの新しいバージョンをリリースし、15件の明文化されたセキュリティ上の脆弱性を修正した。これらの脆弱性は、特別に作成されたWebページで悪用されることによって、リモートからのコード実行攻撃に繋がる可能性がある。

 Java for Mac OS X 10.5 Update 5には、Sun Microsystemsが2009年8月に修正したセキュリティホールに対するパッチも含まれている。

 以下は、Appleのアドバイザリからの抜粋だ。

  • Java 1.6.0_13に複数の脆弱性があります。もっとも重大な脆弱性は、信頼されていないJavaアプレットによってアクセス権が昇格される可能性があることです。悪意を持って作成された信頼されていないJavaアプレットが含まれるWebページにアクセスすると、現在のユーザの権限を使用して任意のコードが実行される可能性があります。
  • Java 1.5.0_19に複数の脆弱性があります。もっとも重大な脆弱性は、信頼されていないJavaアプレットによってアクセス権が昇格される可能性があることです。悪意を持って作成された信頼されていないJavaアプレットが含まれるWebページにアクセスすると、現在のユーザの権限を使用して任意のコードが実行される可能性があります。
  • Java 1.4.2_21に複数の脆弱性があります。もっとも重大な脆弱性は、信頼されていないJavaアプレットによってアクセス権が昇格される可能性があることです。悪意を持って作成された信頼されていないJavaアプレットが含まれるWebページにアクセスすると、現在のユーザの権限を使用して任意のコードが実行される可能性があります。
  • Java Web Startコマンドランチャーがスタックバッファオーバーフローを引き起こします。悪意を持って作成されたJava Web Startアプリケーションによりアプリケーションが予期せず終了したり、任意のコードが実行される可能性があります。

 Java for Mac OS X 10.5 Update 5は、システム環境設定の「ソフトウェア・アップデート」か、Appleのサポートダウンロードページから入手できる。

この記事は海外CBS Interactive発の記事を朝日インタラクティブが日本向けに編集したものです。原文へ

ZDNET Japan 記事を毎朝メールでまとめ読み(登録無料)

ホワイトペーパー

新着

ランキング

  1. セキュリティ

    「デジタル・フォレンジック」から始まるセキュリティ災禍論--活用したいIT業界の防災マニュアル

  2. 運用管理

    「無線LANがつながらない」という問い合わせにAIで対応、トラブル解決の切り札とは

  3. 運用管理

    Oracle DatabaseのAzure移行時におけるポイント、移行前に確認しておきたい障害対策

  4. 運用管理

    Google Chrome ブラウザ がセキュリティを強化、ゼロトラスト移行で高まるブラウザの重要性

  5. ビジネスアプリケーション

    技術進化でさらに発展するデータサイエンス/アナリティクス、最新の6大トレンドを解説

ZDNET Japan クイックポール

注目している大規模言語モデル(LLM)を教えてください

NEWSLETTERS

エンタープライズ・コンピューティングの最前線を配信

ZDNET Japanは、CIOとITマネージャーを対象に、ビジネス課題の解決とITを活用した新たな価値創造を支援します。
ITビジネス全般については、CNET Japanをご覧ください。

このサイトでは、利用状況の把握や広告配信などのために、Cookieなどを使用してアクセスデータを取得・利用しています。 これ以降ページを遷移した場合、Cookieなどの設定や使用に同意したことになります。
Cookieなどの設定や使用の詳細、オプトアウトについては詳細をご覧ください。
[ 閉じる ]