(編集部注:原文執筆後、Microsoftはセキュリティアドバイザリを公開し、正式版のWindows 7は本脆弱性の影響を受けないとの見解を示しています。最新の状況をまとめた記事はこちらです)
MicrosoftのServer Message Block 2(SMB2)プロトコルには、リモートからコンピュータを再起動する機能がある。この機能のセキュリティホールに対するエクスプロイトコードが、インターネット上に投稿されている。投稿者は「Windows 7」および「Windows Vista」ユーザーを、Windows 3.1およびWindows 95で流行したTeardrop攻撃にさらすものだと述べる。
メーリングリストのFull Disclosureで配布されたデモコードを使用すると、SMBを有効にしたWindows 7またはWindows Vistaマシンを攻撃者がリモートからクラッシュさせることができるという。このとき、ユーザーからの操作は必要ない。
問題を発見したセキュリティ研究者のLaurent Gaffie氏の投稿には次のようにある。
SRV2.SYSは、NEGOTIATE PROTOCOL REQUEST機能に対する不正なSMBヘッダの処理に失敗する。
NEGOTIATE PROTOCOL REQUESTは、クライアントがSMBサーバに送信する最初の問合せで、後続の通信で使用するSMBの言語を識別するものである。
Gaffie氏は、この脆弱性のあるドライバが含まれていないので、Windows 2000とWindows XPは影響を受けないと述べている。
このエクスプロイトコードは、Metasploitのポイントアンドクリック攻撃のツールに追加されている。MetasploitのHD Moore氏は、このバグはWindows Vista SP1に端を発すると考えている。
The H Onlineは、Windows Vistaの脆弱性を突くとするエクスプロイトコードへのリンクを提示しているが、同サイトはWindows 7で同じ問題が再現しないことを示唆している。同サイトは、Microsoftからパッチが出るまでの間、Windowsファイアウォールの設定で「ファイルとプリンタの共有」のチェックを外してSMBのポートを閉じることを推奨している。
(編集部注:原文執筆後、Microsoftはセキュリティアドバイザリを公開し、正式版のWindows 7は本脆弱性の影響を受けないとの見解を示しています。最新の状況をまとめた記事はこちらです)
この記事は海外CBS Interactive発の記事を朝日インタラクティブが日本向けに編集したものです。 原文へ