What's up, man?
前々回、政治ネタがどのようにコメディーで料理されるのか見てみましたが、今回は政治よりやわらかい分野で気軽にアメリカンコメディーを楽しんでみたいと思います。
今回も私の大好きな「Saturday Night Live」(SNL)を題材にしましょう。SNLの中でも私のお気に入りの企画、「Wayne's World」が今回のテーマです。Wayne's Worldは、Mike Myers扮するWayneと、Dana Carvey扮するGarthの2人が、自宅の地下室でケーブルテレビ番組「Wayne's World」を放送しているという設定です。ツボが分かってくると、病みつきになること間違いなし。では、Party on!
ロックスターもお笑い番組に登場
今回は、有名人は有名人でも政治家とはキャラクターの違うロックスターのケースを見てみましょう。キーワードは「No Way!」(まじ?ありえない!)です。意外性は昔からお笑いのネタになります。有名人の意外性を笑い飛ばす黄金のパターンは3つ。その3パターンをご紹介しましょう。
- 有名人に普通なら聞けないようなことを赤裸々にさらっと聞く
- 有名人がギャップのある発言をする
- 有名人が驚くほどのチョイ役で登場する
これらのパターンが出現したら、「No Way!」と叫びながら爆笑してみましょう。最初は乗り切れなくても、次第に笑えるコツがつかめます。まずは練習から。「No Way!」、はい笑って!
大物スターにありえない質問
Wayne's Worldは、アメリカの一般家庭の狭い地下室から放送されるケーブルテレビ番組という設定ですが、今回はこの手作り感満載の番組に、大物ロックバンドAerosmithがゲストとして登場した回を取り上げます。
Aerosmithが登場することになったいきさつは、GarthのいとこであるBarryの存在です。BarryはAerosmithのローディー(舞台設定などのお世話係)。そこでGarthは、Barryに「おまえもWayne's Worldに出してやるからAerosmithを連れて来てくれ」と頼んだのでした。Wayneの自宅キッチンで、洗濯物を持ったWayneのママとAerosmithが話すシーン…… 考えただけでまさに「No Way!」ですね。
さあ、まずは意外性を笑い飛ばす1つめのパターン、普通なら聞けないようなことを有名人にさらっと聞いてしまうシーンを紹介しましょう。