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CEOの成績表:CEOってどう評価されてるの?(その1)

文:Ethan Watters
翻訳校正:ラテックス・インターナショナル
2008/02/26 12:00

成績表の全体像

 CEOたちは知性や倫理という項目では高い得点を獲得しているが、近づきやすさや思いやりという項目では点数が低い。

CEOたちは知性や倫理という項目では高い得点を獲得しているが、近づきやすさや思いやりという項目では点数が低い。

 言うまでもなく、一般大衆の見方はビジネス運営の現実を公正に取り扱っていないことが多い。これこそBNETが最近になって全米の1500人のビジネスマネージャーや幹部(おそらくCEOに対する最も厳しい批評家であり、したがって彼らの意見が最も大きな意味を持つ)に独占調査を依頼し、彼らが最高位の上司をどのように考えているかを解明したいと考えた理由の1つである。CEOの主要な長所と弱点とはどのようなものだろうか。彼らは権限委譲、リーダーシップ、刺激を与える能力、功績を他人と分かち合う傾向、意思決定、危機への対処、優れたアイデアと協調性の醸成、将来のリーダーの育成といった項目でどれほど優れた(または悪い)成績を獲得しているのだろうか。

 結果についてはこのBNET独占リポートと付随する調査結果で明らかにし、分析を試みているが、シニアマネージャーや幹部は自分たちのCEOを外部の人間(やしばしば株主)が思うほど愚か者や役立たずとは考えていないことがわかった。こうしたリーダーたちは多くの項目で高い得点を獲得している。さらには経営陣の内部でも認識にギャップがある。BNETの調査では、CEOは自分が考えているほど優れた仕事をしていないことがわかった。従業員たちは倫理、リーダーシップ、近づきやすさなどの項目で自分たちのトップを査定し、CEOに全体としてC+という中途半端な評価を与えている。一方、CEOが自分を評価すると、その成績はB+に跳ね上がった。CEOたちは、刺激を与える能力、思いやり、親しみやすさといった社会的なスキルでは従業員から最も悪い評価を与えられている。

 成績表にはCEOにとっていくつかの朗報も含まれているのも事実だ。ビジネスに対する情熱、倫理そして知性では非常に高い得点をマークしている。また成果を出す能力についてもAやBを獲得している。一方、従業員もCEOも「CEOと社長は給料をもらいすぎる傾向がある」という点ではおおかた意見が一致している。

 興味深いことに、倫理から意思疎通に至るまで、われわれが尋ねたあらゆる基準においてCEOの自己評価は部下の評価に比べてはるかに楽観的だった。CEOたちは、「ほとんどのCEOと社長は会社を率いるという点で優れた仕事をしている」という記述に対して従業員の2倍近くも強く同意する傾向があった。CEOが自身に与えている高い得点は、多くの場合は従業員によって与えられる点数とほとんど関係がなかった。例えば、CEOは地位の低い従業員からの革新的なアイデアに耳を傾けているかという項目については、CEOと従業員では劇的なほど意見が分かれている。4分の3近くのCEOは良いアイデアが「常に」または「しばしば」組織の下から上に伝わってくると述べているが、この評価に同意している従業員は約3分の1にすぎない。さらに気がかりなのは、25%近くの一般社員が、良いアイデアは「けっして」または「めったに」食物連鎖の上の方に上がっていくことはないと考えている点だ。

 BNETはこの調査を何人かのビジネスリーダー、学者、専門家と検討し、結果の本質(特にCEOの自己評価と従業員による評価との間に横たわるやっかいなギャップ)を理解しようと試みた。CEOには盲点があるために自分のパフォーマンスを客観的に判断することができないのだろうか。部下はCEOを不当に判定しているのだろうか。CEOは良い仕事をするために部下から好感を持たれる必要があるのだろうか。

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