VoIPの高度な機能の中には、小規模企業が独自の使い方でそのメリットを享受することができるものもある。そして、適切な機能を選んで利用することで、自社が実際よりもはるかに大きな企業であるとの印象を顧客に与えることができるのだ。そこで今回は、小規模企業にとって必須の高度なVoIP機能のトップ5を選んで解説しよう。
小規模企業において、VoIPテクノロジを従来の固定電話の代わりに(あるいは組み合わせて)用いることで、コストや利便性のメリットが生じるのはご存知のことだろう。しかし、VoIPテクノロジの採用を決定した後にも、決定するべきことがいろいろと残っているのだ。
VoIPプロバイダーやPBX、IP電話システムをどれにするかを決める前に、あなたの企業にとって必要な機能を検討する必要がある。あなたの企業が小規模である場合、必要な機能は転送やボイスメール、三者通話といった基本的なものだけだと思うかもしれない。
しかし、小規模企業は小規模企業ならではの方法で使いこなすことによって、VoIPの高度な機能のメリットを享受することができるのである。実際、VoIP機能の中から適切なものを選んで利用すれば、自社が実際よりもはるかに大きな企業であるとの印象を顧客(および潜在顧客)やパートナー企業、ベンダー、電話でビジネスを行うその他の相手に与えることができるのだ。
そこで、小規模企業をより大きく、高度に専門的な組織に感じさせることのできる洗練されたVoIP機能に目を向けてみたい。注目すべき機能のトップ5を説明しよう。
オートアテンダント機能
オートアテンダント機能はボイスメール機能を拡張したものであり、ハイエンドのIP電話システムやIP PBXユニットでは基本的な機能となっている。例えば、有名なAsteriskというオープンソースのIP PBXにおけるオートアテンダント機能では、保留にして待たせている顧客に対して、楽曲やあらかじめ録音してあるメッセージを再生したり、部門や従業員、内線電話番号といった階層構造をサポートするボイスメール「ツリー」を利用したりできるようになっている。
さらに、オートアテンダント機能を使えば、代表番号に掛かってきた電話に応答してさらに相手のニーズごとに振り分けることもできる。例えば、電話を掛けてきた人は営業部門や請求部門、売掛金部門などに電話をつないでもらうことができる。小規模企業では1人の従業員がこれらの仕事すべてをこなしているかもしれないし、その場合には複数の選択肢が同じ内線電話にかかるかもしれない。しかし、電話を掛けてきた人はそんなことには気づかないので、企業としては実際よりも多くの従業員を雇用しているという印象を受ける。
Find Me, Follow Me機能
よく使われている機能としては「Find Me, Follow Me」(行動予定に応じて電話の処理方法を変える)というものもある。この機能を活用することで、従業員は社内外で自席にいるときと同様に電話を受けることができる。また、在宅勤務者や出張でホテルに泊っている会社幹部、現場で仕事をしている技術者といった人々も、位置にかかわらず適切な電話対応をとれるようになる。
システムを設定すれば、従業員あてに電話が掛かってきたらまず本人の席にある電話のベルを鳴らし、次に携帯電話、その次には家庭の電話というふうに、従業員が電話に出るまで電話を転送するようにもできる。あるいは、Follow Me機能で従業員が自分の居場所の電話番号を登録しておいて、掛かってきた電話すべてをその番号に転送するようにもできる。
筆者Debra Littlejohn Shinderについて
Windows Server SecurityのMicrosoft Most Valuable Professional(MVP)として、多数の書籍や技術文書などの執筆、編集作業に力を入れながら、テクノロジーコンサルタント、トレーナーとしても活動する。警察官、警察学校のインストラクターとして活躍した経験を持つ。専門はMicrosoft製品とセキュリティ。
「通信」 の新着情報
-
ISPの悪質サイトブロックと「通信の秘密」
セキュアコンピューティングジャパンのカンファレンスに登壇したNTTPCコミュニケーションズの小山覚氏は、法律が許せばISPが... - MSのGoogle Docs対抗製品、最終版リリースは年内
- Web 2.0は「使う」世界、Web 3.0では「作る」世界が実現する
- グーグル、Linuxから「OpenSolaris」への移行を検討か
- 三三の名刺管理ソリューション「Link Knowledge」、Salesforceと連携が可能に
- 通信 一覧へ »
「シンダー先生のシステム管理ゼミナール」 のバックナンバー
-
マイクロソフトのVoIP市場進出への準備は万全?OCSをレビュー
マイクロソフトのVoIP製品「Office Communications Server」に搭載されているソフトウェアベースのVoIP機能は、既存のPBXシステムと統合することも単独で使用することも可能である。今回はOCSの機能を取り上げる。 -
企業の事業継続計画(BCP)に盛り込んでおくべき10項目
-
料金、音質、信頼性…あなたがVoIPに求めるものは何?
-
VoIPは詐欺師にとって好都合なテクノロジなのか?抜け道をふさぐポイントを探る
-
本当に意味のあるIT資格を目指そう:米国ITプロが選ぶ10の有力資格
- シンダー先生のシステム管理ゼミナール 一覧へ »
ZDNet Japan Essential Topic
-
【今注目のIT企業は何を考える…??】
オススメIT系求人情報も毎週月曜日更新! -
コラボレーション基盤特集
Notes置換とバージョンアップの情報はこちら
企画特集
-
ログ管理ソリューション特集
セキュリティ、コンプライアンス対策で注目度アップ! -
APC SOLUTIONS FORUM 2008をレポート
電源、冷却の効率化によるエネルギー削減とは? -
ZDNet Japan Green IT
サミットだけでは終わらせない!エンタープライズの取り組みはこれからだ! -
Techno Exchange
RackableとCTCの地球にやさしい関係 -
ZDNet Japan ホスティング特集
2008年夏のホスティングサービスのトレンドは何? -
セキュリティ対策レベルテスト公開!
自社のセキュリティのウイークポイントはドコ? -
「シンプル」&「低コスト」な運用管理
IT運用管理に関するアンケート実施中! -
Webセキュリティ特集
Web2.0時代の脅威へ対抗するためのソリューションとは? -
サーバ仮想化・グリーン化の利点を最大化!
そ多機能・高価値なNetAppストレージの秘密とは -
IronPort Sシリーズ
Webからの脅威に関する課題の3つの解決方法 -
【ログ管理】Logstorage、SecureEagle/SIM
内部統制のためのソリューションを紹介! -
Secure Web
Web2.0時代にプロアクティブなセキュリティを実現!!
ZDNet Japan イベント
- 開催日:2008年9月29日(月)
- イベント一覧へ»