IT担当者であるPhilipは、彼のPCを利用して上司がポルノサイトを閲覧していたことに気づいた。Philipの話を読んで、彼の職を危うくしかねないこの状況を打開する策があるかどうか考えてみてほしい。
マネージャーがIT担当者のPCを使ってインターネットポルノにアクセスしている
Philipは、小規模な個人経営会社で働き始めてから3カ月ほどしかたっていないITサポート担当者である。IT部門には、PhilipのほかにIT担当者がもう1人と、ITマネージャーがいる。この2人はともに、この会社で10年以上働いている。そしてこの会社では、従業員同士が個人的な友人関係を築いているため、暖かく友好的な雰囲気となっている。
1週間前までは、何もかもが順調だった。しかしこの前の月曜日、出社したPhilipは上司が週末に彼(Philip)のPCを使っていたことに気づいたのだった。少なくとも、Philipにはそう思えた。なぜなら、NetWareのログオンプロンプトに表示されていたログオン名がPhilipのものではなく上司のものだったからだ。通常なら、誰かが週末に出勤したい場合には毎週金曜日に開かれるIT部門の週次ミーティングで予定を話し合うことになっている。先週の金曜日にはそのような予定が話題として挙げられていなかったため、Philipは即座に、上司が問題解決のために呼び出されたか、上司以外の誰かが上司のログオン名とパスワードを使ってネットワークにアクセスしたかのいずれかではないかとの懸念を抱いた。
Philipはちゅうちょすることなくすぐに上司のオフィスに行き、気づいたことを報告した。しかしPhilipが驚いたことに、上司は顔を少し赤らめて何かもごもごと言い始めたものの、どうも説明に困っていたようだった。最終的には、上司は週末にPhilipのPCを使ったのは自分だと認め、リモートアクセスの問題を解決するよう呼び出されたが自身のPCを使うことができなかったと説明した。しかし、その理由については明らかにしなかった。そして上司は、どうにか説明を終えると、ミーティングにかこつけたことを何かつぶやきながら、急にオフィスを出ていってしまった。
Philipは、少し困惑しながらも自分のオフィスに戻った。その後、まだ午前中のうちにPhilipは先週閲覧していたウェブサイトを見つけようと自分のウェブ閲覧履歴にアクセスした。しかし、表示されたのは数々の児童ポルノサイトだったのだ。彼はがく然とした。疑念を確かなものとするために、Philipはそのうちの1つのサイトにアクセスしてみた。そしてアクセス日時をチェックしたところ、アクセスは先週金曜日の夜6時から9時の間に行われていたことがわかった。Philipはその日は5時に退社していたため、これを見てあ然とした。