オールインワンタイプのTL33は、カメラが首を振ったりズームしたりすることができないため、どちらかといえば支店などのブランチオフィスといった少人数での利用を想定。特徴としては、リモコンではなくマウスでの操作を基本としており、ビデオ会議を開催していないときにはPCのモニターとして利用することができ、PC画面を共有するビデオ会議に適している。
コンパクトなセットトップモデルの「PCS-1」(税別価格69万8000円)は、2003年に発表され今年で5年目を迎えた長寿製品だ。ソニーのビデオ会議システムとしては初めてデフォルトでIPネットワークに対応した。充実した基本性能と70万円を切るという価格設定は、発表当時から多くの支持を集めたベストセラーだ。
もちろん2003年にPCS-1を購入したユーザーも、ソニーのウェブサイトからファームウェアをダウンロードして更新すれば、常に最新の機能を利用することができる。ダウンロードは無料。G50などに搭載されている新エコーキャンセラーも搭載でき「プレミア ビジネス音質」を活用できる。
HD専用の高画質モデルもある。「PCS-HG90」は本体価格が税別で360万円、HDカメラの「PCSA-CHG90」が別売で100万円(税別価格)と、かなり高価だ。入出力をフルデジタルで構成できるHD-SDI端子やマイク用のXLR音声端子など、放送局などの業務用レベルのシステム構成を採っている。有効画素数1920×1080の「1080i」方式のHD映像を直接入力でき、有効画素数1280×720の「720p」で伝送する。
HDの最新モデルが欧州で発表された。1080iのフルHDに対応した「PCS-XG80」(日本国内では未発表)である。XG80はHG90とは異なり、1920×1080のフルHDのまま伝送できる、ネイティブのフルHD対応となっている。これは業界初のものだ。業界標準のプロトコルであるITU-T H.239をサポートし、720pのHD画像とXGAのPC画像の両方を1秒あたり30フレームで送ることも可能となっている。
また「ビデオアノテーション」と呼ばれる、ペンタブレットを用いて画面に映っている相手側の物をマーキングして指し示す機能も備える。これは意外にも実現されていなかった技だ。加えて「ブライトフェイス」と呼ぶ機能も搭載された。逆光補正に似た機能で、室内の明るい所と暗い所の輝度をピクセル単位で調整し、メリハリをつけることでどちらも見えるようにする。ブライトフェイスはカメラに搭載された機能であり、高速に処理する。これらの機能はすべて業界初だ。
HDでなくとも心は通じ合える
ここまでソニーの現在のラインアップを見てきたが、実際にユーザーはどのように活用しているのだろうか。
オールインワンタイプのPCS-TL33
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