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「原点から未来へ良い仕事」をスローガンに意識改革を継続--三井物産

旧三井物産の1876年創立から数えて130年に当たる2006年。単に記念イベントを開くのではなく、会社としての原点を見つめ直し、「良い仕事とは何か」を考えながら現在の自分たちの仕事を見つめ直すことに全社員参加で取り組んだ。「原点から未来へ良い仕事」をスローガンに、継続的な意識改革の起点となるような活動を展開しようという試みだ。

宮本利明  2007年11月27日 15時51分

CSR経営の取り組み

 同社は、2002年7月の国後島ディーゼル発電所事件、2004年11月のDPF(粒子状物質減少装置)問題と、21世紀に入り2つの大きな社会的な問題を引き起こした。これらにより長い期間を掛けて積み上げてきた、三井物産の信用と信頼は失墜してしまったと言わざるを得ない。

 そこで同社は、ステークホルダーの信頼と期待に応え、企業の社会的責任を重視する経営を推し進めることにより、質と量の両面から企業価値の向上を目指すことを経営目的として、2006年4月に制定した「三井物産コーポレートガバナンス及び内部統制原則」に明示、同時にCSR経営の全社推進の中核母体となるCSR推進部を発足させたのである。同社が目指すCSRの道標は経営理念である。経営理念は「Mission」「Vision」「Values」――という3つからなり、これらの経営理念は社員証の裏に記載されている。

経営理念から外れる仕事は良い仕事ではない

 商社は新しいニーズとシーズを見つけてきて、事業を起こしていくという業態において、個人の裁量がとても広いと言える。その中では「自由と規律」のバランスが問われることになる。コンプライアンスはもちろんのこと、「経営理念から外れる仕事は良い仕事ではない」と全社員が認識し、規律の中で自由に事業を起こしていくのが商社の正しい姿だろう。

 こうした認識の下、三井物産は4つの事業を「特定事業」と定め、慎重な事業推進を図っている。(1)新技術・新事業の開発を伴う「R&D型事業」、(2)環境に密接に関与する「環境関連事業」、(3)ヒトゲノム・遺伝子解析などに関連する「バイオ倫理関連事業」と、(4)補助金事業や公序良俗に抵触するリスクのある「公共性の高い事業」――の4つである。

 経済のグローバル化、情報化、あるいはCSRに対する意識の高まりなどにより企業を取り巻くリスクは、増大し多様化している。上記4つの事業領域に関しては、同社のCSR推進部が「特定事業管理制度」にのっとり、リスク管理や経営理念に抵触しないかどうかの観点から、金額の大小を問わず、全案件を審査しているという。リスク管理の手法として、評価されるものとなっている。

社員とのかかわり

 またCSR推進部では、社員一人ひとりの意識が、経営理念「Mission」「Vision」「Values」というベースと重なるように意識啓発やセミナーに注力している。こういった取り組みを後押しするべく評価制度を見直し、組織業績評価の評価基準をシフトさせている。

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http://japan.zdnet.com/sp/interview/story/0,2000056426,20361862,00.htm
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