小山安博の戦略
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いつでもどこでも仕事ができるのは、それはそれで生活上のリスク(笑)
クラウド環境が充実してきたことで、ローカルにだけデータを保存することは少なくなってきている。Evernote、Dropbox、Gmail、Googleカレンダーといったサービスを使うことで、必要なデータをクラウド上に保存しておけば、外出先からローカルのデータにアクセスする必要性は少ない。
もともとフリーランスなので個人で仕事をしているため、一般的な企業に比べて外出先で必要な情報は多くはないし、データを他人に預けるリスクも相対的には小さい。ただ、それでもリスクを考える必要がある。
また、テキストデータ程度ならともかく、画像や動画などの大容量ファイルも考えると、アップロード時間や保存容量にかかわるコストも検討しなければならない。必要なデータだけをインターネット上に保存し、古いデータはローカルのみに残すというのも、いちいち管理が必要になるし、まれに古いデータが必要になることもある。
そう考えると、外出先からローカル環境にアクセスできる機能は、常時確保しておきたい。モバイルWiMAXや携帯の通信速度向上など、モバイルの通信環境が充実してきたので、ますますリモートアクセスが現実的な機能になってきている。
実際のリモートアクセスでは、Microsoftの「Windows Live Sync」を使ってPC内のデータへアクセスしており、それにさらに「LogMeIn」を併用している。単にデータだけが必要な場合はLive Syncで外出先のマシンにデータを転送し、それができない場合や、リモートアクセスしたPC上で作業したりデータを見るだけであればLogMeInを使う形だ。
リモートアクセスにもセキュリティ上のリスクはあるが、重要なデータを入れたノートPCを紛失したり盗まれたりというのもリスクだし、いつでもどこでも仕事ができるというのは、またそれはそれで生活上のリスクといってもいいかもしれない。
それでも、時間と場所の制約を離れて自由な時間を確保できる、新型インフルエンザのような社会上のリスクの回避といったメリットも考えられる。いつでもどこでも仕事ができるというよりは、必要なときに仕事ができないことがないという点で、リモートアクセスには大きな魅力がある。
小山安博(フリーランスライター)
元PC系ウェブ媒体編集者。その流れでPC、デジカメ、携帯電話、オーディオプレーヤー、セキュリティなどを中心に執筆。基本的に小さいものが好きで、世の中には欲しいものがいっぱい。
ブログ「へなちょこにライティング」も見てね。
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こちらでは、読者から寄せられた意見をピックアップして紹介します。
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新井悠さんの意見の中で、リモート環境での仕事が実現できたことにより、産休の奥様が「その時間だけは企業人としての顔を失わずに済んだ」という事例は、「なるほど」と思いました。
リモートオフィス系の話題だと、パンデミックの話題や、正社員の業務裁量に効果があるというトピックスも多いと思います。もちろんそれらも重要ですが、リモートオフィスは毎日9時-18時に勤務できる人が、場所を選ばす作業するための投資というより、何らかの事情があり、通常の勤務がとりにくい優秀な人材を業務に活用できるようになる、というのが企業にとって、そして社会にとって何よりのメリットなのかもしれません。
正直、リモートオフィスの環境構築や、他の方も指摘されている実際の運用ルール等の構築は簡単なことではありません。しかしながら、結果的にそれらのルールを構築することが、多様な人材を継続的に確保できるという企業競争力につながるのかもしれません。
弊社でも、事情により週3日自宅作業をしているスタッフがおります。一般の企業では難しい勤務体系だと思いますが、だからこそ、スタッフの満足度は高いですし、また、ほかの企業がアクセスできない優秀な人材を業務に利用できるという点で、リモートオフィスは我々のビジネスを支える重要なテーマだと思います。 -
基本的にはアクセスしたくありません。
昨今の情報統制の流れは、会社情報を自宅PCで編集処理保持することを禁止する流れにあります。自宅PCで作業をした結果、情報が流出したら目も当てられません。
P2Vを使用しない、怪しいURLにアクセスしない、ウィルス対策ソフトを最新の状態にするなど、どのような対策をしていても何らかの脆弱性をつかれ流出しない保証はありません。
会社資産での、社内セキュリティ規定を順守している限り、情報流出となっても社員個人の責任にはなりません。しかし自宅作業では個人の責任になるというリスクがあります。
また、社外から必要な状況になる場合は、アクセス用の会社資産のモバイル端末とVPNアカウントが支給されます。
もし社外からのアクセスが必要なのであれば、会社の情報システム部門がアクセス規定を作成し、アクセス方法を準備し一定水準を守れる環境を会社が提供すべきだと思います。
会社が提供しないのであれば、社員は社外からアクセスする必要はないと思います。必要なのであれば、もし業務として命じられたのであれば書面で命令書を受け取ったうえで行わなければ今の世の中どのようなリスクをもつことになるのやら・・・。 -
緊急のトラブル対応など必要性はあります。また、自宅で突然の思い付きをメモしたいこともあります。
現状は、専用端末(接続用USB)のみがアクセス可能ですが、
小生は持っていません。
思いつきは、会社の自分宛にメールをしておいたり
手帳へのメモで対応しています。
トラブルの時は、あきらめて出勤します。(涙)
各分野の賢人と、読者の意見が集う6つのテーマ一覧をぜひご覧ください。