吉田実央(けろ-みお)の戦略
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フリーエンジニアの働き方と社外アクセス
普段は、社外から社内の情報にアクセスしたいと思ったことはございません。昨今、企業コンプライアンスや内部統制に伴う、リスクマネジメントの強化、セキュリティの強化が図られており、「社外から社内の情報にアクセスしてはいけない」と自制するようになりました。
以前はフリーエンジニアとして業務に就いておりましたが、その時は、常駐先または契約企業から、「機密保持契約書」の締結を求められることが多く、必然的に、社外から社内の情報にアクセスしてはならないという意識を持ってしまったんだと思います。
もし、社内に保存されている情報が必要になった場合は、自身が社に出勤し、内容を確認したり、また、地方出張がある場合は、社に事前許可を取った上で、必要な情報を紙に印刷して持参、もしくは、ノートPCやUSBメモリに必要データを事前に保存して持ち運んでいました。ただし、出張先で業務に必要な情報が社内にあった場合、他の従業員に依頼し、メールやメッセンジャー、SharePoint等を活用して、データやファイルを送って頂く場合があります。
このような場合、DirectAccessがあると非常に便利なのですが、WindowsServer 2008 R2にActive Directory(AD)を構築しなければならず、また、クライアントとなるWindows 7もADのドメインメンバーとしてログインしなければならないので、ADでネットワーク構築をしていない、すなわち、ワークグループ構成でネットワーク構築を行っている中小企業などでは、DirectAccessの機能を活用できないのが残念です。
吉田実央(株式会社アロウズテクノロジーズ)
2009年12月まで、フリーのITエンジニア/テクニカルライターとして従事したの ち、2010年1月に株式会社アロウズテクノロジーズに入社。主にDynamics CRMやASP.NETを活用したソリューション構築を手がけている。Microsoft MVP for ASP/ASP.NET (Jan 2008 - Dec 2010 )受賞者。
オンラインでは、「けろ-みお」もしくは「kero_mio」のハンドル名で活動している。技術系コミュニティである「techbank.jp」を運営するかたわら、同サイト内において、マイクロソフト製品、.NET系プログラミングに関する技術情報を発信している。
主な著書は「はじめてのVisual Studio 2008 (TECHNICAL MASTER)」(秀和システム)、「Microsoft .NETで考察するエンタープライズソリューション構築概要」(EnterpriseZine/翔泳社)、「サーバーサイドスクリプト500の技」「C/C++ 300の技」(技術評論社:共著) など。
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ただし、筆者は3つの課題があると考えている...(続きを読む)
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フリーエンジニアの働き方と社外アクセス
普段は、社外から社内の情報にアクセスしたいと思ったことはございません。昨今、企業コンプライアンスや内部統制に伴う、リスクマネジメントの強化、セキュリティの強化が図られており、「社外から社内の情報にアクセスしてはいけない」と自制するようになりました...(続きを読む)
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こちらでは、読者から寄せられた意見をピックアップして紹介します。
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新井悠さんの意見の中で、リモート環境での仕事が実現できたことにより、産休の奥様が「その時間だけは企業人としての顔を失わずに済んだ」という事例は、「なるほど」と思いました。
リモートオフィス系の話題だと、パンデミックの話題や、正社員の業務裁量に効果があるというトピックスも多いと思います。もちろんそれらも重要ですが、リモートオフィスは毎日9時-18時に勤務できる人が、場所を選ばす作業するための投資というより、何らかの事情があり、通常の勤務がとりにくい優秀な人材を業務に活用できるようになる、というのが企業にとって、そして社会にとって何よりのメリットなのかもしれません。
正直、リモートオフィスの環境構築や、他の方も指摘されている実際の運用ルール等の構築は簡単なことではありません。しかしながら、結果的にそれらのルールを構築することが、多様な人材を継続的に確保できるという企業競争力につながるのかもしれません。
弊社でも、事情により週3日自宅作業をしているスタッフがおります。一般の企業では難しい勤務体系だと思いますが、だからこそ、スタッフの満足度は高いですし、また、ほかの企業がアクセスできない優秀な人材を業務に利用できるという点で、リモートオフィスは我々のビジネスを支える重要なテーマだと思います。 -
基本的にはアクセスしたくありません。
昨今の情報統制の流れは、会社情報を自宅PCで編集処理保持することを禁止する流れにあります。自宅PCで作業をした結果、情報が流出したら目も当てられません。
P2Vを使用しない、怪しいURLにアクセスしない、ウィルス対策ソフトを最新の状態にするなど、どのような対策をしていても何らかの脆弱性をつかれ流出しない保証はありません。
会社資産での、社内セキュリティ規定を順守している限り、情報流出となっても社員個人の責任にはなりません。しかし自宅作業では個人の責任になるというリスクがあります。
また、社外から必要な状況になる場合は、アクセス用の会社資産のモバイル端末とVPNアカウントが支給されます。
もし社外からのアクセスが必要なのであれば、会社の情報システム部門がアクセス規定を作成し、アクセス方法を準備し一定水準を守れる環境を会社が提供すべきだと思います。
会社が提供しないのであれば、社員は社外からアクセスする必要はないと思います。必要なのであれば、もし業務として命じられたのであれば書面で命令書を受け取ったうえで行わなければ今の世の中どのようなリスクをもつことになるのやら・・・。 -
緊急のトラブル対応など必要性はあります。また、自宅で突然の思い付きをメモしたいこともあります。
現状は、専用端末(接続用USB)のみがアクセス可能ですが、
小生は持っていません。
思いつきは、会社の自分宛にメールをしておいたり
手帳へのメモで対応しています。
トラブルの時は、あきらめて出勤します。(涙)
各分野の賢人と、読者の意見が集う6つのテーマ一覧をぜひご覧ください。