格安航空会社(LCC)のPeach Aviationは会計システムとしてSaaS型統合基幹業務システム(ERP)の「NetSuite Release J」を2011年11月から稼働させている。ネットスイートが3月2日に発表した。
Peach Aviationは日本初のLCCとして2011年2月に設立。関西国際空港を拠点にして、3月1日から関空-新千歳路線が就航している。低価格な料金体系を実現するために効率的でシンプルな基盤作りを目指しているという。システムも“持たない”ことをポリシーに掲げており、会計システムでもパブリッククラウドやSaaSの活用が前提としている。
複数のERP製品を検討した結果として、NetSuite Release Jを選んでいる。SaaS型のERPであることに加え、低価格かつ短期間での導入が可能であること、将来的な拡張も容易であることも決め手になったという。独自のカスタムコンフィギュレーション機能で、入力画面やフィールドの変更が簡単に操作できること、分析機能もあること、多通貨に対応していることも選定の要因としている。
Peachは2011年8月からシステムを構築、3カ月後に導入が完了、現在は順調に稼働している。システムに業務をあわせることで標準化、簡素化を行い、担当者の運用負荷を軽減することに成功しているという。