NECは11月15日、大量の配列処理に優れるベクトル型プロセッサを搭載したスーパーコンピュータの最新モデル「SX-ACE」の販売を開始すると発表した。販売価格は、レンタルで月額450万円(税込)から。
SX-ACE(最大8ラック)
SX-ACEは、シリーズ初となる複数のコアを持つベクトルCPUを搭載。前機種と比較し、単一ラック当たりの性能は前機種に比べ10倍に、消費電力は10分の1、設置面積を5分の1に改良したという。
ベクトル型スーパーコンピュータは、科学技術計算や大規模データの高速処理を得意とし、気象予報、地球環境変動解析、流体解析、ナノテクノロジー、新規素材開発などのシミュレーションにおいて高い性能を持つとした。
スーパーコンピューター群「SXシリーズ」は、これらの領域において、全世界で1400台以上の累計販売実績があると強調。SX-ACEは従来のSXシリーズと同様に、コア当たりのアプリケーション性能を引き上げることで、より少ない利用コア数でも高い性能を持つという。
NECはさらにSX-ACEの後継機として、従来のスーパーコンピュータ領域に加え、産業応用領域やビッグデータ解析をターゲットとした次世代高性能サーバの検討を開始したという。