カブドットコム、オンラインシステムにメモリDBを採用、約20倍に高速化

ニューズフロント

2006-02-21 17:24

 カブドットコム証券は2月21日、同社の運用するアプリケーションサーバに、メモリデータベースシステム(メモリDB)を導入したと発表した。オンライン取引システムの高速化と負荷低減を図るもの。

 「株式市場のさらなる活況が予想される中、今まで以上に安定した取引環境を提供する」(カブドットコム証券)

 メモリDBは、記録媒体として半導体メモリを採用したデータベース。ハードディスク装置上で処理を行うデータベースと比べ、データの読み出しや書き込みの速度に優れる。

 シアンス・アールが販売するメモリDB「Kairos」(韓国REALTIMETECH製)を、カブドットコムのオンラインシステムが稼動するアプリケーションサーバ全24台に導入。従来のデータベースと比べ、銘柄情報、時価情報などのデータ取得速度を約20倍に高速化し、負荷を25%程度低減したという。また、時価情報データベースサーバおよびアプリケーションサーバの増強コストを従来に比べて1億円程度削減した。これにより、2006年3月期第3四半期における1約定あたりのシステムコストは前年同期比20円減の116円になったとのことだ。

 カブドットコムでは従来からメモリDBの導入を検討していたが、オンライン取引システムなどが使用する高度なデータアクセス方式に対応した製品がなかったという。

 KairosはMicrosoftのデータアクセス方式「ActiveX Data Object」に対応するなど、カブドットコムのオンライン取引システムが必要とする機能を備える。さらにSQL言語のインタフェースを持ち、カブドットコム側のアプリケーションの書き換えが不要なことから導入を決めた。

ZDNET Japan 記事を毎朝メールでまとめ読み(登録無料)

ホワイトペーパー

新着

ランキング

  1. ビジネスアプリケーション

    改めて知っておきたい、生成AI活用が期待される業務と3つのリスク

  2. ビジネスアプリケーション

    ITR調査結果から導くDX浸透・定着化-“9割の国内企業がDX推進中も成果が出ているのはごく一部”

  3. ビジネスアプリケーション

    Google が推奨する生成 AI のスタートアップガイド、 AI を活用して市場投入への時間を短縮

  4. クラウドコンピューティング

    生成 AI リスクにも対応、調査から考察する Web ブラウザを主体としたゼロトラストセキュリティ

  5. セキュリティ

    初心者にも優しく解説!ゼロトラストネットワークアクセスのメリットと効果的な導入法

ZDNET Japan クイックポール

所属する組織のデータ活用状況はどの段階にありますか?

NEWSLETTERS

エンタープライズコンピューティングの最前線を配信

ZDNET Japanは、CIOとITマネージャーを対象に、ビジネス課題の解決とITを活用した新たな価値創造を支援します。
ITビジネス全般については、CNET Japanをご覧ください。

このサイトでは、利用状況の把握や広告配信などのために、Cookieなどを使用してアクセスデータを取得・利用しています。 これ以降ページを遷移した場合、Cookieなどの設定や使用に同意したことになります。
Cookieなどの設定や使用の詳細、オプトアウトについては詳細をご覧ください。
[ 閉じる ]