オープンソースミドルウェアに関するコンソーシアムであるObjectWebは「Petalsプロジェクト」の立ち上げを発表した。この新たなプロジェクトによって、同コンソーシアムが1年前から取り組んでいるEnterprise Service Bus(ESB)イニシアティブは一歩前進することになる。
Petalsプロジェクトの目的は、高度に分散化された統合環境のためのJava Business Integration(JBI)プラットフォームを開発することにある。10月25日に発表された同プロジェクトは、6月に発表された「Celtixプロジェクト」上に構築されるものである。Celtixは、Petalsと同様にObjectWeb主導のプロジェクトであり、オープンソース版のJava ESBを開発している。
先頃公開されたJBI仕様(Java Community ProcessのJSR 208としても知られている)によって、複数のベンダーが提供するコンポーネントやさまざまなテクノロジーが相互にやり取りを行えるコンテナを定義できるようになり、標準に準拠した統合システムの開発が容易になる。なお、PetalsのJBIは、Celtix上に構築されることになる。
ObjectWebは2002年に創設された、フランスに拠点を置くコンソーシアムであり、そこでは、オープンソースミドルウェアに関連するさまざまな専門企業が協同作業を行っている。CeltixプロジェクトがアイルランドのIona Technologiesの支援を受けている一方、PetalsプロジェクトはフランスのEBM WebSourcingとブラジルのFossil E-Commerceから主に支援を受けている。
ESBイニシアティブは、XMLベースのメッセージをイベント駆動型のエンジンによって処理することでサービス指向アーキテクチャを可能にする、ESBミドルウェアのオープンソース版を提供するものである。多くのJava EEベンダーは現在、独自のESBを提供しているものの、JBI標準には対応していない。Petalsプロジェクトの目的は、このJBI標準をサポートすることにある。Gartnerのアナリストらによれば、PetalsやCeltixといったオープンソースプロジェクトは、ESBの普及を加速するものとして期待されているという。
Petalsプロジェクトでは、さまざまなJava仮想マシン上で多くのJBIコンテナを稼動させ、Java Message Serviceに準拠したトランスポート層を通じてロケーショントランスペアレンシーを実現するという、高度に分散化された統合化アプローチが用いられる。同プロジェクトでは、専用のBtoBバインディングを提供するプラットフォームが計画されている。また、Java EE 1.4に準拠したObjectWebのエンタープライズアプリケーションサーバである「Jonas」との統合も計画されている。
ObjectWebの執行委員会のメンバーであるFrancois Letellierによれば、Petalsプロジェクトは、データ変換、ロギング、ルーティング機能、BtoB機能を含んだ、すぐに使えるシステムの提供を目標としているという。
同氏は、10月初めにブログで、「Petalsは、Fractal、Dream、JORAM、XQuare、Lewysといった既存のObjectWebコンポーネント上に構築する、分散コンテナとなるものである」と書いている。FractalとDreamはいずれもObjectWebの下で開発が進められているコンポーネントモデルであり、コンポーネントに基づくコミュニケーションフレームワークである。
Petalsの初回リリースは、今年末に、ObjectWebのウェブサイトでプロトタイプとともに公開される予定になっている。このプロトタイプにはJava Message Serviceをサポートするためのメッセージ指向のミドルウェアであるJORAMが埋め込まれている。また、Celtixも2005年末までに公開することを目指している。
この記事は海外CNET Networks発のニュースを編集部が日本向けに編集したものです。海外CNET Networksの記事へ
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