IBMは米国時間13日に、統合製品とワークフロー関連製品を発表し、同社のサーバソフトウェアラインを拡充すると見られている。
同社は、「WebSphere Enterprise Service Bus(ESB)」と「WebSphere Process Server」という2種類の統合サーバを発表する。IBMの関係者によると、これらのソフトウェアは、多様なソースからデータを呼び出し、業務プロセスのさまざまな手順をトラッキングするものだという。ESBとは、業界基準のメッセージング形式を利用する統合サーバのことを指すが、ただし厳密な定義のある言葉ではない。
また、IBMは、「WebSphere Integration Developer」と呼ばれる開発ツールを発表する予定だ。このツールは、システム間でデータを移動するプログラムの開発用に特別に設計されたもの。また、IBMのグローバルサービス部門でも、サービス指向アーキテクチャ(Service Oriented Architecture:SOA)に準拠したソフトウェアを構築するためのプロフェッショナルサービスを開発した。
IBMのSteve Mills(ソフトウェアグループ担当ゼネラルマネージャ)は、SOA用ソフトウェアを同社が開発した意図や新製品について説明するため、同日電話会議を開催する予定だ。
アナリストの予想によると、SOAを構築および稼働する基盤ソフトウェアに対して企業顧客が支出する額は、数千万ドルになるという。
IBMは、OracleやBEA Systems、SAP、Microsoftなどの大手ソフトウェアメーカー各社と、顧客獲得競争を続けている。Microsoftは今週、ロサンゼルスで開催中の「Professional Developers Conference」で、SOAに関する戦略の詳細を明らかにする。
このほか、IBMは業務プロセスの進行状況を確認するための「WebSphere Business Monitor」というプログラムなどを発表することになっている。
この記事は海外CNET Networks発のニュースを編集部が日本向けに編集したものです。海外CNET Networksの記事へ