アドビシステムズは6月27日、同社LiveCycle製品の新バージョンである「Adobe LiveCycle Enterprise Suite(LiveCycle ES)」を発表した。LiveCycleブランドに新たに「Flex」が加えられたことにより、LiveCycleの位置づけは、従来の「PDFサーバスイート」から、PDFとFlex(Flash)によるワークフローの自動化ツール群へと変化する。
LiveCycle ESには、含まれるコンポーネント数が異なる「LiveCycle ES Business Transformation Edition」と「LiveCycle ES Data Capture Edition」の2種のエディションが用意される。新バージョンの最大の特徴は、やはり、これまで「Flex」として提供されていたFlash技術によるRIAフレームワークがLiveCycleブランドとして統合された点だ。Flexのデータハンドリングを行うコンポーネントであった「Flex Data Services」は「LiveCycle Data Services ES」と名称が変更され、いずれのエディションにも組み込まれる。
Adobe LiveCycle ESの構成要素。Flexが新たにLiveCycleファミリーに加わり、サーバ側のコンポーネントや管理スキームが統合される。
同社によれば、従来より、LiveCycleによるPDFワークフローとFlexのRIA環境を組み合わせたソリューションを求める声は多かったという。今回のLiveCycle ESでは、これらの開発環境、運用管理環境を統一することにより、こうしたソリューションを求めるユーザーの使い勝手を向上させている。従来より、Eclipseプラグインとして提供されていたFlexの開発環境「Flex Builder」と同様、PDFフォームやワークフローを定義する「Form」「Process」といったツールもプラグインとして提供されるという。
アドビでは、同社製品群のコンセプトを総称し、人と情報との関わりを変革する「エンゲージメントプラットフォーム」と呼ぶ。Adobe Systems、エンタープライズ&デベロッパービジネスユニットプロダクトマーケティング&戦略担当バイスプレジデントであるJeff Whatcott氏は、LiveCycle ESについて「本来、紙書類のメタファであるPDFと、RIAの先がけであるFlex(Flash)には、それぞれに最適な適用分野というものがあった。これらが統合した新たなLiveCycleによって提供されるリッチなUI環境は、ユーザーによる情報へのアクセスをさらに容易にする」と述べた。
Adobe LiveCycle ES日本語版の出荷は2007年夏に予定されている。
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